北浜晴子 : ウィキペディア(Wikipedia)
北浜 晴子(きたはま はるこ、1938年アニメソフト完全カタログ 1994(月刊ニュータイプ ビデオでーた共同編集 角川書店 1994年)616頁7月1日『読売新聞』1966年8月2日付朝刊、10面、ラジオ・テレビ欄。 - 2023年11月2日)は、日本の女性声優、ナレーター。東京府(現:東京都)出身。
来歴
小さい頃は「これになりたい」というように、特別に考えていなかったが、その後はそういうことはだんだん考えるようになってきた。その時は「生きるんだ」といいう確かな実感が持てる職につきたかったという。
自分の人生だけでなく、色々な人生を生きることができることから声優を志す。
1958年、TBS放送劇団に入団。その後、桐の会→劇団薔薇座→青二プロダクション→ぷろだくしょんバオバブ→大沢事務所を経て再び青二プロダクション所属。
2023年11月2日、慢性肺疾患のため死去。訃報は11月10日に青二プロダクションより公表された。
人物
声種は知的でクールなアルト。声優としては、アニメ、洋画、ゲームに出演、テレビのナレーション、ラジオのDJも務めている。声優としての活動を始めた当初は6歳、10歳ぐらいの男子役の吹き替えが多かったが、『ローハイド』で初めて女性役の吹き替えを務めて『すてきなケティ』のケティ役で初レギュラー。『奥さまは魔女』のサマンサ・スティーブンス役で知られる。アニメでは、サマンサのような包容力のある役柄、まったく逆に迫力のある悪女といった役柄が多い。
大竹宏は北浜を「プライドが高い」と評している。『マジンガーZ』のあしゅら男爵は柴田秀勝と互いに張り合って台詞を喋るため、口パクが合わず、大竹が「柴田が先に声を出して、それに追随するようにお晴がしゃべったらどうか」とアドバイスしたという。
ぷろだくしょんバオバブ所属時はバオバブシンガーズとしても活動していた。
趣味は読書、観劇。
出演
太字はメインキャラクター。
テレビアニメ
劇場アニメ
OVA
吹き替え
担当女優
映画
1967年
- テーブル・ロックの決闘(キャシィ〈アンジー・ディキンソン〉、女A、女B)※フジテレビ版
- 見知らぬ人でなく(ハリエット・ラング〈グロリア・グレアム〉)※NET版
- 拳銃の報酬(ルース〈〉、女の子、少女1)※NET版
- カサブランカ(イヴォンヌ〈マデリーン・ルボー〉)※NET版
1968年
- 赤い河(テス・ミレー〈ジョアン・ドルー〉)※NET版
- 遠い太鼓(ジュディ〈〉)※東京12ch版
- 汚れた顔の天使(ローリー・ファーガソン〈アン・シェリダン〉)※NET版
- 昆虫大戦争(アナベル〈キャシー・ホーラン〉)劇場公開版
- 脱出(エレーヌ・ド・ビュルサック〈〉)※NET版
1969年
- 怒涛の果て(アンジェリーク〈〉) ※東京12ch版
- 拳銃の町(アーリー・ハロルディ〈エラ・レインズ〉)※東京12ch版
- 私生活(カーラ〈〉、秘書、女)※NET版
- 暗黒街の復讐(ケイ・ローレンス〈〉)※東京12ch版
- ベイルートより愛をこめて (女中 (刑事)〈マリア・カロ〉)※フジテレビ版
1970年
- 二重の鍵(レダ〈〉) ※TBS版
- オペラ座の怪人(マリア〈リアーヌ・オーキン〉)※TBS版
- 赤い崖(エレン・キングシップ〈〉)※TBS版
- 軽蔑(フランチェスカ・ヴァニーニ〈ジョルジア・モル〉)※TBS版
- スポイラース(ヘレン・チェスター〈マーガレット・リンゼイ〉)※NET版
- ナポリと女と泥棒たち(マギー〈センタ・バーガー〉)※TBS版
- 怒りの荒野(アイリーン・カッチャー〈〉)※NET版
1971年
- 原始怪獣ドラゴドン(サリタ〈パトリシア・メディナ〉)※NET版
- 燃える洞窟(シャルナ〈ダニエル・ノエル〉)※NET版
- 大アマゾンの半魚人(ケイ・ローレンス〈ジュリー・アダムス〉)
- 抱擁(キャシー・マック〈〉)※東京12ch版
- お嬢さん、お手やわらかに!(アガート〈パスカル・プティ〉) ※フジテレビ版
1972年
- 宇宙からの侵入者 (リー・メイソン〈〉)※NHK版
- 華氏451 ※TBS版
- 予期せぬ出来事(フランシス・アンドロス〈エリザベス・テイラー〉)※東京12ch版
- 殺しを呼ぶ瞳(マーシャ・ブレイン〈〉) ※東京12ch版
1973年
- 裸のランナー(ルース〈〉) ※NET版
- サンタモニカの週末(ダイアナ〈〉〉)※東京12ch版
- 黒いオルフェ(セラフィナ〈〉)※フジテレビ版
- 血とバラ(ミラルカ〈カーミラ・ストロイベリ〉)※フジテレビ版
- 大西部への道(レベッカ・エヴァンス〈〉)※NET版
- アルバレス・ケリー(リズ・ピカリング〈ジャニス・ルール〉)※NET版
- 燃える平原児(ロズリン・ピアース〈バーバラ・イーデン〉)※フジテレビ版
- ゴルゴ13(シーラ・ジャフアリ〈ジャレ・サム〉)※劇場公開版
1974年
- 結婚一年生(エマ・ティーズリー〈シシリー・タイソン〉)※NHK版
- 尼僧物語(マザー・クリストフ〈ベアトリス・ストレイト〉)※NET版
1975年
- 荒鷲の要塞(ハイジ・シュミット〈〉)※日本テレビ版
- 地球爆破作戦(クレオ・マーカム博士〈スーザン・クラーク〉) ※NET版
- 荒野の墓標(ロザリンド〈〉) ※フジテレビ版
- (ルイーズ・ウォルターズ〈〉)※NHK版
- ショーン・コネリー/盗聴作戦(イングリッド〈ダイアン・キャノン〉)※フジテレビ版
1976年
- 激突!(妻〈〉)※劇場公開版
- 悪を呼ぶ少年(アレクサンドラプ〈ダイアナ・マルドア〉)※NET版
- ハイジャック ※フジテレビ版
1978年
- 砂塵(フレンチー〈マレーネ・ディートリヒ〉)※東京12ch版
1979年
- 砂の城・人妻マーガレットの場合(マーガレット・レイノルズ〈バーブラ・ストライサンド〉)※フジテレビ版
1980年
- リオ・ロボ(シャスタ・デラニー〈ジェニファー・オニール〉)※フジテレビ版
- スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(トリン・ファー中佐〈ブリジット・カン〉)※劇場公開版
- サスペリアPART2(ジャンナ・ブレッチィ〈ダリア・ニコロディ〉)※TBS版
1981年
- 愛の狩人(ルイーズ〈リタ・モレノ〉)※LD版
1984年
- カンニング・モンキー 天中拳(苗春花〈〉)※フジテレビ版
1985年
- 巴里のアメリカ人(ミロ・ロバーツ〈ニナ・フォック〉)※テレビ朝日版
1991年
- ジム・ヘンソンのウィッチズ/大魔女をやっつけろ!(エヴァ・エルンスト〈アンジェリカ・ヒューストン〉)※ソフト版
- レナードの朝(エレノア・コステロ〈ジュリー・カブナー〉)※ソフト版
1993年
- 遥かなる大地へ(ノラ・クリスティ〈バーバラ・バブコック〉)※ソフト版
2004年
- トロイ(テティス〈ジュリー・クリスティ〉)※劇場公開版
2005年
- 奥さまは魔女(アイリス・スマイソン〈シャーリー・マクレーン〉)※ソフト版
ドラマ
1963年
- (1963年−1966年、ケティ・ホルストラム〈〉)※NET版
1966年
- (スザンヌ・デュチャード〈〉) ※フジテレビ版
1967年
- 0011ナポレオン・ソロ ※日本テレビ版
- 第57話『コウモリ男』(クレメンシー・マギル〈〉
- 逃亡者 ※TBS版
- 第111話『真相』(サリー〈ロリ・スコット〉)
1968年
- ※NET版
- 第11話『捨て身でぶつかれ!』(マリアンヌ〈エリザベス・ノールズ〉)
- キャプテン・スカーレット※TBS版
- 第14話『ファッションショーをねらえ!』(ヘルガ〈エリザベス・モーガン〉)
- 0011ナポレオン・ソロ ※日本テレビ版
- 第77話『アンクルは燃えているか』(インガ・バーグストロム〈〉
1969年
- モッズ特捜隊(ジュリー・バーンズ〈ペギー・リプトン〉)※東京12ch版
- プリズナーNo.6 ※NHK版
- 第8話『死の筋書き』(女観察者〈〉)
1970年
- 謎の円盤UFO(1970年−1971年、ニナ・バリー少尉〈)※日本テレビ版
1971年
- (ケイティ・グラント〈エナ・ハートマン〉)※NET版
- スパイ大作戦 ※フジテレビ版
- 113話 『素人スパイ』(クララ・シュラム〈リサ・ペラ〉/空港アナウンス)
1972年
- 宇宙大作戦 ※フジテレビ版
- 第36話『惑星パイラスセブンの怪』(シルビア〈〉)
1977年
- スペース1999 ※TBS版
- 第9話『巨大宇宙都市出現!』(カラ〈ジョーン・コリンズ〉)
1988年
- ジェシカおばさんの事件簿 ※NHK版
- 第35話『陪審員はつらいのもの』(ベッキー〈ドーラン・クラーク〉)
1989年
- おしどり探偵 ※NHK版
- 第6話『大使閣下の靴の謎』(シセリ・マーチ〈〉
アニメ
1994年
- ライオン・キング(サラビ〈〉)
人形劇
1968年
- キャプテン・スカーレット※TBS版
- 第14話『ファッションショーをねらえ!』(ヘルガ〈エリザベス・モーガン〉)
放送日不明
- 王国の鍵(マリア・ベロニカ〈ローズ・ストランダー〉)
- ギルダ(ギルダ・マンスン・ファレル〈リタ・ヘイワース〉)※日本テレビ版
- スキーと少年
- ならず者(リオ・マクドナルド〈ジェーン・ラッセル〉)
- ネブラスカの一匹狼 (ケイ・ヒルマン〈イボンヌ・バスティアン〉)
- 宇宙家族ロビンソン
- 警部マクロード
ゲーム
特撮
- 宇宙鉄人キョーダイン(ガブリンクィーンの声〈2代目〉)
- 忍者戦隊カクレンジャー(大魔王の妹ヤマンバの声)
ラジオドラマ
- 赤胴鈴之助
テレビ番組
- 世界我が心の旅(ナレーション)
- ダウンタウンのごっつええ感じ「連続テレビ小説『木瓜の花』」(ナレーション)
ボイスオーバー
- ハイビジョン特集
CM
- ナショナル洗濯機「自動うず潮」(1969年、CMナレーション)※『奥さまは魔女』と同様、柳沢真一と共演。
- ロッテ「マザービスケット」(1980年CM、サマンサの声)
- カネボウ石鹸、カネボウホームプロダクツ、カネボウ化粧品(CMナレーション)
- カメリアダイヤモンド「銀座ジュエリーマキ」(CMナレーション)
- ACジャパン 「私たちの敵は無関心です」(1981年、CMナレーション)
- コロナ 「ファンヒーター」(1985年、CMナレーション)
- パチンコ・ゲゲゲの鬼太郎(2011年、CMナレーション)
その他コンテンツ
- 朝日ソノラマ ソノラマエース・パピィシリーズ「母をたずねて三千里」(アンナ・ロッシ)
注釈
出典
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/09/19 16:35 UTC (変更履歴)
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