明日海りお : ウィキペディア(Wikipedia)

明日海 りお(あすみ りお、1985年明日海りお公式プロフィール 研音公式サイト。6月26日 - )は、日本の女優。元宝塚歌劇団花組トップスター。

静岡県静岡市『宝塚おとめ 2019年度版』 宝塚クリエイティブアーツ、2019年、16頁。ISBN 978-4-86649-089-2。、静岡雙葉中学校出身。身長169cm。血液型B型『Smart Catalogue/宝塚GRAPH 2010年4月号』 阪急コミュニケーションズ、2010年、63頁。。愛称は「みりお」、「さゆみし」、「みりりん」、「みりそ」。

所属事務所は研音明日海りお、研音入り 元宝塚男役トップスター 元トップ先輩・天海祐希らの存在「心強い」 スポーツ報知。。

来歴

2001年、宝塚音楽学校入学【ヒューマン】明日海りお、宝塚100周年に射止めた花組新トップ サンスポ。。

2003年、同校を卒業後、宝塚歌劇団に89期生として入団。入団時の成績は8番。月組公演「花の宝塚風土記/シニョール ドン・ファン」で初舞台。その後、月組に配属。

2008年のバウ・ワークショップ「ホフマン物語」でバウホール公演初主演静のトップで難役死に神/明日海りお 日刊スポーツ。。続く彩乃かなみ退団公演となる「ME AND MY GIRL」で新人公演初主演。その後も4作連続で新人公演主演を務める。

2009年の「二人の貴公子」で、龍真咲とバウホール公演ダブル主演二人の貴公子でW主演 宝塚月組・龍真咲&明日海りお 朝日新聞デジタル。。

2011年の「アリスの恋人」(バウホール・日本青年館公演)で、バウホール・東上公演単独初主演今年の漢字“愉”来年の抱負“快”/明日海りお 日刊スポーツ。。

2012年、劇団史上初となる月組準トップスターに就任宝塚花組トップ・明日海りおさん退団へ 産経ニュース。花組トップ明日海りお退団公演「はかなさと美表現」 日刊スポーツ。。龍真咲・愛希れいかトップコンビ大劇場お披露目となる「ロミオとジュリエット」と、翌年の「ベルサイユのばら」で、トップスター龍真咲と役替わりで主演を務める。

2013年3月25日付で花組へと組替え『2013年宝塚 Stage Album』 阪急コミュニケーションズ、2014年、81頁。ISBN 978-4-484-14521-1。。

2014年5月12日付で花組トップスターに就任。同年、自身3度目の出演となる「エリザベート」で大劇場トップお披露目。相手役は前任より引き続き蘭乃はなが務め、同公演で退団した後は、花乃まりあを相手役に迎える。

2015年、自身初となる第二回台湾公演「ベルサイユのばら/宝塚幻想曲」に出演。

2017年に花乃まりあが退団後は、仙名彩世・華優希が相手役を務め、相手役が4人変わるのは、宝塚のトップ制度固定後では最多記録となった。

2019年の「恋スルARENA」で、タカラジェンヌとしては初となる横浜アリーナでのコンサートを開催。同年11月24日、4人目の相手役・華優希の大劇場お披露目となる「A Fairy Tale/シャルム!」東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を退団。平成以降のトップでは、トップ在任期間が5年半と、和央ようか柚希礼音に次ぐ3番目の記録となり、大劇場主演12作準トップ時代を含む。は、平成以降に退団したトップとしては史上最多となった。

2020年元日付で研音所属となり、芸能活動を再開。元トップ出身者が同社所属となるのは、元月組トップ・天海祐希以来2人目となった。同年11月スタートのNHK連続テレビ小説「おちょやん」で、退団後初のドラマ出演。

2021年、自身が宝塚時代に主演した代表作「ポーの一族」で、退団後初舞台明日海りおが宝塚退団後初舞台 男役時代の当たり役「エドガー」に女優で挑戦 サンスポ。。男役時代の当たり役に、女優として再び挑むこととなった。

人物

一人っ子『波瀾爆笑!?我が人生 明日海りお/宝塚GRAPH 2010年1月号』 阪急コミュニケーションズ、2010年、90-92頁。。

1歳からスイミングを習い、小学校入学まで続けていた。3歳からバレエ、4歳からピアノと習字を習っていた。

中学3年生の夏休みにバレエ教室の友人から借りた真琴つばさ主演の月組公演「LUNA-月の伝言-/BLUE・MOON・BLUE」のビデオを観て、宝塚に夢中になる。ビデオを観た翌日に出発した家族旅行で訪れた香港では、宝塚のことが頭から離れずに食事が喉を通らず、痩せて帰国したという。

両親に音楽学校を受験したいと告げるも、一人娘が親元を離れ厳しい芸の世界に入ることを大反対される。三日三晩部屋にこもって泣き喚き、仕舞には発熱し寝込んだ姿を見て、「そんなに言うのなら受けてみなさい」と受験を許された。

ラジオ番組「ビバ!タカラジェンヌ」の視聴者プレゼントに応募したところチケットが当選し、受験直前に母と共に月組公演「ゼンダ城の虜/ジャズマニア」で、宝塚初観劇。

特技は「利き柔軟剤」で、柔軟剤が好きで色々な種類を集めているため、すれ違った人から香る柔軟剤の種類が分かる。

芸名は、明るく未来へ向かっていく感じの名前を、と家族で考えた。「りお」は響きが好きだったから。

宝塚歌劇団時代の主な舞台

初舞台

  • 2003年4 - 5月、月組『花の宝塚風土記(ふどき)』『シニョール ドン・ファン』(宝塚大劇場)

月組時代

  • 2003年6 - 8月、『花の宝塚風土記(ふどき)』『シニョール ドン・ファン』(東京宝塚劇場)
  • 2003年9月、『なみだ橋 えがお橋』(バウホール・日本青年館) - 文七
  • 2003年11 - 2004年3月、『薔薇の封印』 - 新人公演:アンリ(本役:月船さらら
  • 2004年4 - 5月、『愛しき人よ-イトシキヒトヨ-』(バウホール・日本青年館) - 凜孫河
  • 2004年6 - 10月、『飛鳥夕映え』 - 鞍作(子供時代)、新人公演:葛城稚犬養連網田(本役:姿樹えり緒)『タカラヅカ絢爛II』
  • 2004年11月、『THE LAST PARTY』(バウホール) - ASUMI/公園の学生
  • 2005年2 - 5月、『エリザベート』 - 侍従、新人公演:ルドルフ(少年)(本役:彩那音)
  • 2005年7月、『BourbonStreet Blues』(バウホール) - スマイル/ウォレス
  • 2005年9 - 12月、『JAZZYな妖精たち』 - ケビン、新人公演:ミック(本役:月船さらら)『REVUE OF DREAMS』
  • 2006年2月、『想夫恋(そうふれん)』(バウホール) - 藤原隆房
  • 2006年3月、『THE LAST PARTY』(東京芸術劇場) - ASUMI/公園の学生
  • 2006年5 - 8月、『暁(あかつき)のローマ』 - プブリウス・カスカ、新人公演:アントニウス(本役:霧矢大夢)『レ・ビジュー・ブリアン』
  • 2006年10月、『あかねさす紫の花』 - 大友皇子『レ・ビジュー・ブリアン』(全国ツアー)
  • 2007年1 - 4月、『パリの空よりも高く』 - ジャン、新人公演:ジョルジュ・ジャッケ(本役:大空祐飛)『ファンシー・ダンス』
  • 2007年5 - 6月、『ダル・レークの恋』(全国ツアー) - ラジオン
  • 2007年8 - 11月、『MAHOROBA』『マジシャンの憂鬱』 - ネクチュイ、新人公演:ボルディジャール(本役:霧矢大夢)
  • 2008年1月、『ホフマン物語』(バウホール) - ホフマン青樹泉と役替わり。/ミューズ美鳳あやと役替わり。/ニクラウス宇月颯と役替わり。 バウWS主演
  • 2008年3 - 7月、『ME AND MY GIRL』 - ジャクリーン・カーストン(ジャッキー)城咲あいと役替わり。/ソフィア・ブライトン、新人公演:ウイリアム・スナイブスン(ビル)(本役:瀬奈じゅん) 新人公演初主演
  • 2008年8月、『ME AND MY GIRL』(博多座) - ジャクリーン・カーストン(ジャッキー)龍真咲と役替わり。/ジェラルド・ボリングボーク
  • 2008年11 - 2009年2月、『夢の浮橋』 - 五の宮、新人公演:匂宮(本役:瀬奈じゅん)『Apasionado!!』 新人公演主演
  • 2009年3月、『二人の貴公子』(バウホール) - アーサイト バウW主演
  • 2009年5 - 8月、『エリザベート』 - シュテファン・カロリィ/ルドルフ遼河はるひ・青樹泉と役替わり。、新人公演:トート(本役:瀬奈じゅん) 新人公演主演
  • 2009年10 - 12月、『ラスト プレイ』 - マクシミリアン、新人公演:アリステア(本役:瀬奈じゅん)『Heat on Beat!(ヒート オン ビート)』 新人公演主演
  • 2010年2月、『紫子』 - 金井定嗣『Heat on Beat!(ヒート オン ビート)』(中日劇場)
  • 2010年4 - 7月、『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』 - アルマン・サン・ジュスト/ショーヴラン
  • 2010年9 - 11月、『ジプシー男爵-Der Zigeuner Baron-』 - オトカー『Rhapsodic Moon(ラプソディック・ムーン)』
  • 2010年12 - 2011年1月、『STUDIO 54(スタジオ フィフティフォー)』(ドラマシティ・日本青年館) - Z-BOY(ザック・シモンズ)
  • 2011年3 - 5月、『バラの国の王子』 - 家臣(虎)『ONE』
  • 2011年7 - 10月、『アルジェの男』 - アンリ・クローデル『Dance Romanesque(ダンス ロマネスク)』
  • 2011年11 - 12月、『アリスの恋人』(バウホール・日本青年館) - ルイス・キャロル 東上初主演
  • 2012年2 - 4月、『エドワード8世』 - ゴドフリー・トーマス『Misty Station』

月組準トップスター時代

  • 2012年6 - 9月、『ロミオとジュリエット』 - ティボルト/ロミオ 大劇場主演
  • 2012年10 - 11月、『春の雪』(バウホール・日本青年館) - 松枝清顕 東上主演
  • 2013年1 - 3月、『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』 - アンドレ・グランディエ/オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ/ベルナール1/7〜13のみ。 大劇場主演

花組時代

  • 2013年6 - 7月、『戦国BASARA』(東急シアターオーブ) - 上杉謙信
  • 2013年8 - 11月、『愛と革命の詩(うた)-アンドレア・シェニエ-』 - カルロ・ジェラール『Mr. Swing!』
  • 2014年2 - 5月、『ラスト・タイクーン -ハリウッドの帝王、不滅の愛-』 - パット・ブレーディ『TAKARAZUKA ∞ 夢眩』

花組トップスター時代

  • 2014年6月、『ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編-』(中日劇場) - ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン トップお披露目公演
  • 2014年8 - 11月、『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』 - トート 大劇場トップお披露目公演
  • 2015年1月、『Ernest in Love』(東京国際フォーラム) - ジャック(アーネスト)・ワージング
  • 2015年3 - 6月、『カリスタの海に抱かれて』 - シャルル・ヴィルヌーブ・ドゥ・リベルタ(カルロ・ヴィラーニ)『宝塚幻想曲(タカラヅカ ファンタジア)』
  • 2015年7 - 8月、『ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編-』 - ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン『宝塚幻想曲(タカラヅカ ファンタジア)』(梅田芸術劇場・台北国家戯劇院)
  • 2015年10 - 12月、『新源氏物語』 - 光源氏『Melodia-熱く美しき旋律-』
  • 2016年2 - 3月、『Ernest in Love』(梅田芸術劇場・中日劇場) - ジャック(アーネスト)・ワージング
  • 2016年4 - 7月、『ME AND MY GIRL』 - ウイリアム・スナイブスン(ビル)
  • 2016年9月、『仮面のロマネスク』 - ジャン・ピエール・ヴァルモン子爵『Melodia-熱く美しき旋律-』(全国ツアー)
  • 2016年11 - 2017年2月、『雪華抄(せっかしょう)』『金色(こんじき)の砂漠』 - ギィ
  • 2017年3 - 4月、『仮面のロマネスク』 - ジャン・ピエール・ヴァルモン子爵『EXCITER!!2017』(全国ツアー)
  • 2017年6 - 8月、『邪馬台国の風』 - タケヒコ『Santé!!』
  • 2017年10月、『ハンナのお花屋さん-Hanna's Florist-』(TBS赤坂ACTシアター) - クリス・ヨハンソン
  • 2018年1 - 3月、『ポーの一族』 - エドガー・ポーツネル
  • 2018年5月、『あかねさす紫の花』 - 大海人皇子柚香光と役替わり。/中大兄皇子鳳月杏と役替わり。『Sante!!』(博多座)
  • 2018年7 - 0月、『MESSIAH(メサイア)-異聞・天草四郎-』 - 夜叉王丸『BEAUTIFUL GARDEN-百花繚乱-』
  • 2018年11 - 12月、『Delight Holiday』(舞浜アンフィシアター)
  • 2019年2 - 4月、『CASANOVA』 - ジャコモ・カサノヴァ
  • 2019年6月、『恋スルARENA』(横浜アリーナ)
  • 2019年8 - 11月、『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』 - エリュ『シャルム!』 退団公演

出演イベント

  • 2006年11月、『夢のメモランダム』
  • 2007年1月、『清く正しく美しく』
  • 2007年4月、瀬奈じゅんディナーショー『EL VIENTO』瀬奈じゅんディナーショー「EL VIENTO」('07年・ホテル阪急インターナショナル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
  • 2007年9月、TCAスペシャル2007『アロー!レビュー!』
  • 2008年3月、『ME AND MY GIRL』前夜祭
  • 2008年12月、タカラヅカスペシャル2008『La Festa!』
  • 2011年12月、タカラヅカスペシャル2011『明日に架ける夢』
  • 2012年4 - 5月、明日海りおディナーショー『Z-LIVE』 主演明日海りおディナーショー「Z-LIVE」('12年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
  • 2012年12月、タカラヅカスペシャル2012『ザ・スターズ!〜プレ・プレ・センテニアル〜』
  • 2013年11月、明日海りおディナーショー『ASUMIC ADVANCE』 主演明日海りおディナーショー「ASUMIC ADVANCE」('13年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
  • 2014年4月、宝塚歌劇100周年 夢の祭典『時を奏でるスミレの花たち』
  • 2014年10月、『宝塚歌劇100周年記念 大運動会』
  • 2014年12月、タカラヅカスペシャル2014『Thank you for 100 years』
  • 2015年9月、第53回『宝塚舞踊会』第53回「宝塚舞踊会」('15年・宝塚) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
  • 2016年4月、『ME AND MY GIRL』前夜祭
  • 2016年12月、タカラヅカスペシャル2016『Music Succession to Next』
  • 2017年12月、タカラヅカスペシャル2017『ジュテーム・レビュー-モン・パリ誕生90周年-』
  • 2018年12月、タカラヅカスペシャル2018『Say! Hey! Show Up!!』

宝塚歌劇団退団後の主な活動

舞台

ドラマ

コンサート

吹き替え

情報番組

  • 2021年6月、日本テレビ『ZIP!』 - 金曜パーソナリティー

広告・CM出演

受賞歴

  • 2009年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2008年度新人賞
  • 2009年、『阪急すみれ会パンジー賞』 - 新人賞
  • 2011年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2010年度努力賞
  • 2013年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2012年度優秀賞
  • 2015年、第70回『文化庁芸術祭賞』 - 演劇部門新人賞
  • 2016年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2015年度特別賞『2016年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2017年、77頁。ISBN 978-4-86649-005-2。
  • 2016年、『阪急すみれ会パンジー賞』 - 男役賞
  • 2018年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2017年度優秀賞『2018年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2019年、87頁。ISBN 978-4-86649-090-8。
  • 2019年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2018年度特別賞『2019年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2020年、89頁。ISBN 978-4-86649-126-4。
  • 2020年、第41回『松尾芸能賞』 - 演劇部門優秀賞第41回松尾芸能賞、明日海りおと中村梅枝がそれぞれ優秀賞・新人賞を受賞 ステージナタリー。

注釈

出典

参考文献

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/04/11 13:21 UTC (変更履歴
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