ウィリー・ウィークス : ウィキペディア(Wikipedia)

ウィリー・ウィークスWillie Weeks、1947年8月5日 - )は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州サレムバーグ出身のベーシスト。様々な幅広いジャンルにわたって有名なミュージシャン達と共演することで名声を得た。プロになって以来、最も需要のあるセッション・ミュージシャンの一人として過ごしてきた。

また同時に、ウィリー・ウィークスは、プロになって以来、ロックの世界の何人もの重要人物達と一緒にツアーをしてきたことでも「悪名高い」。2006年から2007年にかけては、クロスロード・ギター・フェスティバルというワールド・ツアーに、エリック・クラプトンのハウス・バンドのベーシストとして参加し、健在ぶりを見せつけていた。

2017年から長野県軽井沢町に在住“Willie weeksさんと高中正義公式ホームページ(2017年12月1日)。

経歴

ウィークスは、ノースカロライナ州サレムバーグに生まれる。1960年代初頭に、エレクトリックベースを弾き始める。彼が最初に影響を受けたのは、ラジオで聴くことができた、カントリー・ミュージック、ポップス、そしてリズム・アンド・ブルースだった。ウィークス自身は、初期の頃に影響を受けたミュージシャンとして、ロン・カーター、ジェームス・ジェマーソン、そしてレイ・ブラウンを挙げている。

ウィークスは、下記のようなミュージシャン達とスタジオ・ワークもしくはツアーを行っている経験がある。

チャカ・カーン、ロイ・ブキャナン、グレッグ・オールマン、デヴィッド・ボウイ、クラレンス・ブラウンジミー・バフェット、ケヴィン・チャルファント、エリック・クラプトンバディ・ガイ、ハンク・クロフォード、ロバート・クレイ、ピノ・ダニエレ、ボ・ディドリードゥービー・ブラザーズアレサ・フランクリンヴィンス・ギルアイザック・ヘイズ、ジョージ・ハリスン、ビリー・ジョエル、ワイノナ・ジャッド、B.B.キングライル・ラヴェット、ゲイル・デイヴィーズ、デイヴィッド・リー・ロス、マイケル・マクドナルド、ドン・マクリーン、ジョン・メイヤージョン・メレンキャンプベット・ミドラーランディ・ニューマン、ピノ・パラディーノ、ジョン・スコフィールド、カーリー・サイモンロッド・スチュワート、ローリング・ストーンズ、ジェームス・テイラー、リチャード&リンダ・トンプソン、ジョー・ウォルシュ、ボビー・ウーマック、レオン・ラッセルスティーヴ・ウィンウッド、スティーヴィー・ワンダー、ロニー・ウッド、ソウライヴ、エタ・ジェイムス、矢沢永吉

ウィークスは、ダニー・ハサウェイのレギュラー・バンドに参加し、ハサウェイのアルバム『ライヴ』(1972年)に収録された「Voices Inside (Everything is Everything)」という曲で、2分32秒のベース・ソロを取っている。このソロは、多くのベーシストから、ウィークスのベスト・プレイの一つだと考えられている。

ウィークスは、レコーディングでは、1962年製フェンダー・プレシジョンベースをアムペッグのSVTアンプを使用して鳴らしている(しかし最初は、アムペッグのB-15を使っていると報道されていた)。また、イリノイ州ブリッジヴューのトヨタ・パークで2007年7月28日に行われたクロスロード・ギター・フェスティヴァルでもベースを演奏している。

ウィークスは、「ルーファス・ウィズ・チャカ・カーン」に先立つバンドである「アスク・ルーファス」で演奏している。彼は、アル・クーパーの曲である「ブラン・ニュー・デイ」の録音にも顔を出している。また、ファビュラス・アメイザーズや、ミネソタのグループ「ジプシー」に加入していたビル・ローダン(ロビン・トロワーのバンドの前ドラマー)とも共演している。

使用機材

1962年製の赤いプレシジョンベースに加え、1958年製のメイプル・ネックのプレシジョンベース、1964年製のジャズ・ベース、そしてサンバーストのマーカス・ミラー・モデル、さらにはクラプトンのアンプラグドなレパートリーでは、タバコ・サンバースト・ケイの4弦アコースティック・ベースも使用している。2008年のクラプトンの「ヨーロピアン・サマー・ツアー」では、1963年製のサンバーストのプレシジョンベースも使用していた。

2009年のオーストラリア・ツアー、イギリス・ツアーでは、フェンダー、ケイ、アレヴァ・コッポロのベースを使用。

映画『ブルース・ブラザース2000』と『ライトニング・イン・ア・ボトル』の映像でも、ウィークスの姿を見ることができる。

ディスコグラフィ

ジプシー

  • 『イン・ザ・ガーデン』 - In the Garden (1971年、Metromedia)

ダニー・ハサウェイ

  • 『ライヴ』 - Live (1972年)

スティーヴィー・ワンダー

  • 『インナーヴィジョンズ』(1973年)

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  • 『輝く愛の世界』(1974年)

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  • 『グッド・オールド・ボーイズ 』 - Good Old Boys (1974年)
  • 『小さな犯罪者』 - Little Criminals (1977年)
  • 『ボーン・アゲイン』 - Born Again (1979年)

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  • 『スマイラー』(1974年)
  • 『ナイト・オン・ザ・タウン』(1976年)

ジョージ・ハリスン

  • 『ダーク・ホース』 - Dark Horse (1974年)
  • 『ジョージ・ハリスン帝国』 - Extra Texture (Read All About It) (1975年)
  • 『33 1/3』 - Thirty Three & 1/3 (1977年)
  • 『慈愛の輝き』 - George Harrison (1979年)
  • 『想いは果てなく〜母なるイングランド』 - Somewhere in England (1981年)
  • 『ゴーン・トロッポ』 - Gone Troppo (1982年)

デヴィッド・ボウイ

  • 『ヤング・アメリカンズ』(1975年)

出典

外部リンク

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