カレル・ゼマン : ウィキペディア（Wikipedia）

カレル・ゼマン（Karel Zeman, 1910年11月3日 - 1989年5月5日）はチェコスロバキアのアニメーション監督、特撮映画監督。長編ではジュール・ヴェルヌの小説を数本映像化している。

人物

1910年、ボヘミアのオストロメール(オストロムニェシュ)に生まれる。戦前は、デザイナー業を経て、フランスでPR映画の製作に従事していた。

戦後直ぐにモラヴィアのゴットヴァルドフ（現・ズリーン）にあった人形アニメの国立スタジオに所属し、アニメーションの仕事をはじめた。

晩年にはカナダのNFBで切り紙アニメーションの指導をしたほか、ズリーンで毎年開かれる児童映画祭の委員長を長く務め、1989年に同地で永眠。79歳。

主な作品

• クリスマスの夢
• プロコウクさんのボランティア活動
• 水玉の幻想
• 前世紀探検
• 悪魔の発明 (原作：ジュール・ヴェルヌ『悪魔の発明』)
• ほら男爵の冒険 （原作：G.A. ビュルガー）
• 狂気のクロニクル
• 盗まれた飛行船 (原作：ジュール・ヴェルヌ『十五少年漂流記』)
• 彗星に乗って (原作：ジュール・ヴェルヌ『彗星飛行』)
• 船乗りシンドバッドの冒険
• 千夜一夜物語
• クラバート (Krabat) (原作：オトフリート・プロイスラー『クラバート』)
• ホンジークとマジェンカ

参考図書

• 「夜想35」(ペヨトル工房、99年)
• 「アートアニメーションの素晴らしき世界」(遠山純生・他編、エスクァイア・マガジン・ジャパン、02年)
• 「ユーロ・アニメーション　光と影のディープ・ファンタジー」(昼間行雄・他編、フィルムアート社CineLesson別冊、02年)

外部リンク