カリン・ドール : ウィキペディア(Wikipedia)
カリン・ドール(Karin Dor, 本名:Kätherose Derr, 1938年2月22日 - 2017年11月6日)は、ドイツの女優。映画・007シリーズで、唯一のドイツ人ボンドガールとして知られた。
経歴
ヘッセン州のヴィースバーデンに生まれる。1954年にオーストリアの映画監督ハラルト・ラインルと結婚し(1968年に離婚)、『命ある限り』などの同監督の作品や西ドイツ製西部劇などに出演する。
代表作にクリストファー・リー主演の『怪人フー・マンチュー』、西部劇『怪人マブゼ博士』がある。
日本ロケが行われ、浜美枝、丹波哲郎、若林映子なども出演した『007は二度死ぬ』(1967年)では、悪役ボンドガールのナンバー11(ヘルガ役)を演じ、肉感のある大柄美女として知られるようになる。他にもアルフレッド・ヒッチコック監督の『トパーズ』(1969年)に出演し、国際的にもその名が知られるようになる。1988年、ドイツ出身のスタント監督ジョージ・ロボサムと結婚してロサンゼルスとミュンヘンで暮らすが、2007年には死別する。
マルガレーテ・フォン・トロッタ監督の映画『もうひとりの女』(2006年)、そして『生きうつしのプリマ』(2015年)に出演し、同作が最後の映画出演になった。
主な出演作品
- 命ある限り Solange du lebst (1955年)
- 誰も教えてくれない Worüber man nicht spricht (1958年)
- 怪人マブゼ博士・姿なき恐怖 Die Unsichtbaren Krallen des Dr. Mabuse (1961年)
- シルバーレークの待ち伏せ Der Schatz im Silbersee (1962年)
- 大酋長ウィネットー Winnetou - 2. Teil (1964年)
- 私は彼女をよく知っていた Io la conoscevo bene (1965年)
- 夕陽のモヒカン族 Der Letzte Mohikaner (1965年)
- 怪人フー・マンチュー The Face of Fu Manchu (1965年)
- アッパーセブン 神出鬼没 Der Mann mit den 1000 Masken (1966年)
- 大虐殺 Die Nibelungen - Teil I - Siegfried (1966年)
- 叙事詩『ニーベルンゲンの歌』の映画化。
- 共演(ジークフリート役)は1964年東京オリンピックハンマー投げ銅メダリストのウーベ・バイヤー。
- ドラキュラの生贄 Die Schlangengrube und das Pendel (1967年)
- 007は二度死ぬ You Only Live Twice (1967年)
- スパイのライセンス It Takes a Thief (1969年)
- トパーズ - Topaz (1969)
- 鬼警部アイアンサイド Ironside (1970年)
- FBIアメリカ連邦警察 The F.B.I. (1970年)
- ヴィナーワルツ 激しくも愛に燃えて… Johann Strauß – der ungekrönte König (1987年)
- もうひとりの女 Ich bin die Andere (2006年)
- 生きうつしのプリマ (2015年)
外部リンク
- カリン・ドール写真集1(英語。拡大可能)
- 近影や映画『007は二度死ぬ』でショーン・コネリー、浜美枝、若林映子、ドナルド・プレザンス(ブロフェルド役)、ロイス・マクスウェル(マニーペニー役)らと一緒に写った写真が紹介されている。
- カリン・ドール写真集2
- 映画『007は二度死ぬ』でショーン・コネリー、映画『トパーズ』でアルフレッド・ヒッチコック監督(後姿)、映画『もうひとりの女』でアーミン・ミューラー=スタール、アウグスト・ディールらと一緒に写った写真が紹介されている。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/02/25 12:15 UTC (変更履歴)
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