菊池茂夫 : ウィキペディア(Wikipedia)

菊池 茂夫(きくち しげお、1965年8月4日 - )は、日本の写真家。東京都五反田生まれ、神奈川県座間市育ち。

パンクを中心にミュージシャン、映画関係、プロレス、格闘技、のらねこを撮影。

現在は雑誌 Punk Rock Issue Bollocksを中心に撮影。

現在まで200枚以上のジャケット撮影。雑誌の表紙撮影はDOLL MAGAZINE、SHAKE、PUNK ISSUE Bollocks、KAMINOGE、kamipro、映画秘宝、Rooftop、FOLLOW-UP、BURRN!、バンドやろうぜ!、GON!、BURST他多数に及ぶ。

経歴

  • 1965年 - 8月4日東京五反田で生まれる。杉並区永福町で育つ。
  • 1984年 - 神奈川県立大和東高等学校卒業後、4月に親類が経営する日本料理屋で働く為にアメリカ フロリダ州ペンサコーラに居住。
  • 1986年 - 1968年から座間市で生活。東京都芝浦のSTUDIO LOFTに入社。スタジオマンとして撮影の基礎を学ぶ。系列会社のスタジオ青山、青山レンタルでのアシスタント、ロケアシも兼ねる。
  • 1987年 - スタジオ青山へ移籍。
  • 1988年 - スタジオ青山を退社。STUDIO FUN設立に参加。
  • 1989年 - STUDIO FUN退社。フリーランスで活動開始。
  • 1990年 - JICC出版局(現宝島社)の雑誌宝島と契約。
  • 1991年 - JICC出版局と契約解除。フリーランスに戻る。
  • 2010年 - 野良猫保護シェルターのsmile catで譲り受けたはっちゃんとてんちゃんと暮らし始める。
  • 2012年 - 雑誌Punk Rock Issue Bollocksに創刊号から編集で参加。
  • 2014年 - 雑誌Bollocksと契約満了。株式会社Showcase入社。
  • 2016年 - 株式会社Showcase退社。
  • 2018年 - 個人事務所名をDynasty Pictures SJKに改名。同名の通販サイトを開設して自分の作品(写真集、Tシャツ、プリント)の通販を始める。
  • 2018年 - 椎間板ヘルニア発症。

概要

中学校時代から写真部に在籍し、一眼レフのカメラを使っていたが、本格的に写真家を目指したのは日本のバンドARBとラフィンノーズの影響を受けて。ライブ撮影をメインにTATTOOや野良猫の撮影も多い。

日本のバンドでは怒髪天、eastern youth、blood thirsty butchers、THE RYDERS等を長年撮り続けている。海外のバンドの撮影も多く、THE DAMNED、MISFITS、GBH、ROCKET FROM THE CRYPT、SLIPKNOT等を長く撮影している。

写真以外の活動として、映画やミュージックビデオへの多数出演がある。代表的なのは1999年のMISFITSのPV「SCREAM」(ジョージAロメロ監督)や2000年の「ELECTRIC DRAGON 80000V」(石井岳龍監督)。

今までに ROCKET FROM THE CRYPTのトリビュート・アルバム「A CASE OF RFTC JUNKIES」(2003年)、THE DAMNEDのトリビュート・アルバム「The Curse of THE DAMNED-TRIBUTE OF THE DAMNED」(2005年)の2枚のアルバムをプロデュースしている。

主な写真集

  • 「THE HONG KONG KNIFE –THE THIRTEEN SUTITION」(2001年)
    THE HONG KONG KNIFEの写真集。全てモノクロ。ライブ会場限定で発売された。絶版。
  • 「WHAT’S BURNING UP THE KIDS」(2001年)
    THE HONG KONG KNIFE,MAD3,RETRO GRETIONの3バンドのライブ写真で構成された。全てモノクロ。3バンドのライブ会場限定で発売された。絶版。
  • 「BALZAC 20020511AX」(2002年)
    BALZACの2002年5月11日の渋谷AXでのライブを撮り下ろした写真集。BALZACのサイトで限定発売された。絶版。
  • 「BALZAC LIQUIROOM 20050403」(2005年)
    BALZACの2005年4月3日の恵比寿リキッドルームでのライブを撮り下ろした写真集。BALZACのサイトで限定発売された。絶版。
  • 「ROCKER’S TATTOO」(2007年)ミリオン出版
    ミュージシャンのTATTOOを撮影した写真集。ライブ写真も掲載されている。絶版。
  • 「ROCKER’S TATTOO RETURNS」(2008年)ミリオン出版
    絶版。
  • 「ROCKER’S TATTOO ATTACKS!」(2009年)ミリオン出版
    絶版。
  • 「ROCK INK」(2012年)
    DU BOOKS ROCKER’S TATTOO3部作に続くTATTOO写真集。絶版。
  • 「Bollocks Works 2012」(2013年)メディア総合研究所
    2012年に雑誌「Punk Rock Issue Bollocks用に撮影した、日本のミュージシャンの写真で構成。絶版。
  • 「のらねこ画報」(2013年)オークラ出版
    のらねこ写真集。
  • 「青春 blood thirsty butchers」(2013年)SECRETA TRADES
    blood thirsty butchers写真集。1992年から2013年までの写真の中からセレクト。
  • 「怒髪天 色あせぬ花」(2015年)Showcase
    怒髪天写真集。1991年から2014年までに撮った写真の中からセレクト。怒髪天のライブ会場と通販で販売。

主な単行本表紙

  • 魂、鳴りやまず 1991年 ARB
  • 行きそで行かないとこへ行こう 1992年 大槻ケンヂ
  • アジアン・ムービー・ジャンキーズ
  • 幸福論 2005年 須藤元気(文庫版は2007年発売。)
  • グラインドハウス映画入門 2007年 クエンティン・タランティーノ
  • 自伝乙 2011年 長島⭐︎自演乙⭐︎雄一郎
  • 衝撃の世界映画事件史 ロジャー・コーマン
  • 同級生 2014年 柴田勝頼X後藤洋央紀

主なアルバム・ジャケット作品

  • SLIPKNOT- 9.0 LIVE
  • JOHNNY THUNDERS- SADDEST VACATION 1,2,
  • MISFITS- EVILIVE2
  • Blood thirsty butchers- birdy,無題 no album
  • eastern youth- 感受性応答セヨ、1996-2001、EASTERN YOUTH
  • 怒髪天- 握拳と寒椿、武蔵野犬式、TYPE-D、桜吹雪と男呼唄、
  • GASTUNK- REST IN PIECE
  • THE METEORS- HELL IN THE PACIFIC
  • THE RYDERS- LET’S GET TOGETHER,FROM JUNK STREET
  • LAUGHIN’NOSE- AM A LIVE,GET SET GOAL,REGENERATION,GRAND PUNK RAILROAD,
  • THE STREET BEATS- ETERNAL ROCK,FIST GO UP!、こんな時代の真ん中で、BEATS IS OUR LIFE、遥か繋がる未来、NEVER STOP ROLLING,
  • COBRA- O.K. RIDE ON,THE GREATEST FUCK)IN X’MAS、東京ボイコット、
  • The 5.6.7.8’s- PIN HEEL STOMP,MOJO WORKOUT
  • BALZAC- CAME OUT OF THE GRAVE,HATRED
  • 封印殺人映画 GOING TO PIECES THE RISE and FALL of THE SLASH FILM

ほか多数。

主な雑誌表紙

  • DOLL
    • 1991年12月号 ザ・ダムド
    • 1993年4月号 ラモーンズ
    • 1994年4月号 イギー・ポップ
    • 1995年4月号 ホール
    • 1995年5月号 ミニストリ
    • 1996年11月号 GBH
    • 1997年4月号 ロケット・フロム・ザ・クリプト
    • 1997年5月号 ジョン・ライドン
    • 1998年2月号 ミスフィッツ
    • 1999年11月号 ジョー・ストラマー
    • 2000年12月号 バッド・ブレインズ
    • 2001年4月号 ディー・ディー・ラモーン他多数。
  • BURRN! 2007年1月号 エアロスミス
  • METALLION VOL.14 2001年 スレイヤーXパンテラ
  • BASS MAGAZINE 2013年7月号 サンダーキャット
  • リズム&ドラムス・マガジン 2008年12月号 スリップノット
  • BUSTARDS!
    • VOL.3 2001年 スリップノット
    • VOL.7 2002年 スリップノット
  • EAT MAGAZINE
    • 2001年増刊号 スリップノット
    • 2006年9-10月号 スレイヤー
  • KAMINOGE
    • 2012年 VOL.7 長州力
    • 2014年 VOL.36 柴田勝頼X後藤洋央紀X棚橋弘至
    • 2015年 VOL.38 桜庭和志Xスーパー・ササダンゴ・マシン
    • 2015年 VOL.39 飯伏幸太
  • BURST
    • VOL.49 2002年 G.I.S.M.
  • Punk Rock Issue Bollocks
    • 2012年NO.1 ザ・ダムドXラフィンノーズから2014年NO.14まで。
  • GON!
    • 2002年6月号
    • 2002年10月号
    • 2002年11月号
  • バンドやろうぜ!
    • 2001年9月号 スリップノット
  • ロックバンド超入門 2000年 ザ・ハイロウズ
  • SHAKE MAGAZINE
    • 2006年 NO.1 ソーシャル・ディストーションから2009年 NO.10ザ・ワイルドハーツまで。
  • BOUNCE
    • 2000年7月号 ナンバーガール
    • 2002年5月号 ナンバーガール
  • EXTRA
    • ISSUE 40 2001年 イースタンユース
    • ISSUE 47 2002年 ミスフィッツXバルザック
  • FOLLOW UP
    • 2005年12月号 怒髪天
    • 2006年2月号 ザゼンボーイズ
    • 2009年 イースタンユース特集号
    • 2013年8月号 吉村秀樹
    • 2015年3月号 イースタンユース他多数。
  • ROOFTOP
    • 2004年2月号 ブラッド・サースティ・ブッチャーズ
    • 2006年12月号 怒髪天
    • 2013年7月号 吉村秀樹他多数。
  • GHOSTNOTE VOL.6 2001年 スリップノット
  • TOWER 1999年6月号 ハイ・スタンダード
  • 映画秘宝 2005年2月号 内田裕也X中山一也
  • kamipro
    • 93号 2005年 HG
    • 102号 2006年 ジョシュ。バーネット
    • 120号 2008年 ミルコ・クロコップ
    • 134号 2009年 辰吉丈一郎
    • 138号 2009年 エメリヤーエンコ・ヒョードル他多数。
  • UNIVERSAL TATTOO 台湾のTATTOO誌
    • VOL.22 2010年 KATSUTA(TOKYO HARD CORE TATTOO)
    • VOL.23 2010年 ASUMIN (TOKYO HARD CORE TATTOO)
  • MMA LEGEND
    • NO.1 2010年 エメリヤーエンコ・ヒョードル
    • NO.2 2010年 ヴァンダレイ・シウバ

外部リンク

参考文献

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/10/21 01:10 UTC (変更履歴
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