松村明 : ウィキペディア(Wikipedia)

松村 明(まつむら あきら、1916年9月3日 - 2001年11月22日)は、日本の国語学者。位階勲等は正四位勲三等瑞宝章。称号は文学士、東京大学名誉教授。『大辞林』の編纂者として知られる。

経歴

東京生まれ。旧制浦和高等学校を経て東京帝国大学国文科卒業。

  • 1947年 - 第七高等学校教授
  • 1950年 - 鹿児島大学助教授、東京女子大学助教授、
  • 1952年 - お茶の水女子大学専任講師、翌年助教授、
  • 1959年 - 東京大学文学部助教授、
  • 1962年 - 教授。
  • 1977年 - 定年退官、名誉教授。国語審議会委員をたびたび務める。
  • 1990年 - 勲三等旭日中綬章受勲。
  • 2001年 - 叙正四位。

著書

単著

  • 『ローマ字教育論』牧書房、1948
  • 『国語概説』東洋館出版社、1952
  • 『江戸語東京語の研究』東京堂、1957
  • 『古文解釈国文法』学生社、1958
  • 『洋学資料と近代日本語の研究』東京堂出版、1970
  • 『ことば紳士録』朝日新聞社、1971
  • 『国語史概説』秀英出版、1972
  • 『国語表現法』桜楓社、1975
  • 『国語表現法 実践ワークブック』桜楓社、1976
  • 『近代の国語-江戸から近代へ』桜楓社、1977
  • 『江戸ことば・東京ことば』教育出版、1980/講談社学術文庫、1993
  • 『日本語の世界2 日本語の展開』中央公論社、1986
  • 『近代日本語論考』東京堂出版、1999

編纂

  • 「日本文法大辞典」明治書院 1971
  • 「旺文社国語辞典」和田利政、山口明穂共編、旺文社 1986
  • 「旺文社古語辞典」和田利政、山口明穂共編、旺文社 1988
  • 「大辞林」三省堂 1988
  • 「大辞泉」(監修)小学館 増訂版 1998
  • 新井白石「折たく柴の記」(校訂)、岩波書店〈日本古典文学大系95〉、1964/改訂版:岩波文庫 1999
  • 「新井白石 日本思想大系35」(友枝龍太郎・益田宗と分担校訂)岩波書店、1975

記念論集

  • 国語学と国語史 松村明教授還暦記念会 明治書院、1977
  • 国語研究論集 松村明教授古稀記念会 明治書院、1986
  • 国語研究 松村明先生喜寿記念会 明治書院、1993
  • 近代語研究 第11集 松村明教授追悼論文集 武蔵野書院、2002。近代語学会編

参考文献

  • 松村明教授略年譜 (松村明教授追悼)「国語と国文学」2002-08

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/06/12 11:44 UTC (変更履歴
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