安藤一郎 : ウィキペディア(Wikipedia)

安藤 一郎(あんどう いちろう、1907年8月10日 - 1972年11月23日)は、日本の詩人、英文学者、翻訳家。

経歴

1928年東京外国語学校英語科卒業、東京府立第六中学校(現・東京都立新宿高等学校)教師、1938年米沢高等工業学校講師、1939年助教授、1941年母校助教授、のち東京外国語大学教授、1971年定年退官。詩人、翻訳家として著述多く、日本現代詩人会会長を務めた。没後の1973年、『摩滅』で無限賞受賞。

著書

  • 『戦争挑発者ルーズヴェルト』(朝日新聞社) 1942
  • 『英米の詩』(日本英語教育協会) 1949
  • 『だれもいない町 インドのどうわ』(筑摩書房、小学生全集) 1952
  • 『英米現代詩の鑑賞』(高村勝治共著、研究社出版) 1956
  • 『薔薇と貝殻』(研究社出版、研究社選書) 1957
  • 『フロスト』(研究社出版、新英米文学評伝叢書) 1958
  • 『二十世紀の英米詩人』(弘文堂) 1960
  • 『ホレーシオへの別辞 詩人教授安藤一郎記念論文集』(文理) 1971
以下は没後出版
  • 『詩人の庭』(雪華社) 1973
  • 『安藤一郎詩論集』(研究社出版) 1976

詩集・句集

  • 『思想以前 詩集』(詩人社) 1930
  • 『雪解』(風流陣発行所) 1940
  • 『静かなる炎 詩集』(湯川弘文社) 1943
  • 『愛について 詩集』(国文社) 1955
  • 『経験 詩集』(昭森社) 1958
  • 『ひらいた掌 詩集』(昭森社) 1963
  • 『夢のあいだ 詩集』(思潮社) 1967
以下は没後出版
  • 『摩滅 詩集』(思潮社) 1973

翻訳

  • 『女性と文学』(ヴァーヂニア・ウルフ、西川正身共訳、青木書店) 1940、改訳『私だけの部屋』(新潮文庫)
  • 『ダブリン市井事』上・下(ヂェイムズ・ヂョイス、弘文堂書房、世界文庫) 1940 - 1941
    • 『ダブリン市民』(ジェイムズ・ジョイス、新潮文庫) 1953、改版1971
  • 『双児の王子 ベンガル童話集』(淡海堂出版) 1943
  • 『水の子物語』(チャールズ・キングスレイ、新少国民社) 1947
  • 『クリスマスの歌』(チャールズ・ディケンズ、トッパン) 1948、改訳『クリスマス・カロル』(角川文庫)
  • 『若草物語』(オルコット、創元社、世界少年少女文学全集) 1953
  • 『園遊会』(キャサリン・マンスフィールド、英宝社) 1953
  • 『黄金の川の王さま』(ジョン・ラスキン、創元社、世界少年少女文学全集) 1955
  • 『マンスフィールド傑作選』第1・2巻(キャサリン・マンスフィールド、英宝社) 1955
  • 『ドン・フェルナンド』(サマセット・モーム、新潮社、モーム全集24)1956
  • 『ダロウェイ夫人』(ヴァージニア・ウルフ、河出書房 世界文学全集)1956、新潮文庫 1958
  • 『シカゴ詩集』(カール・サンドバーグ、岩波文庫) 1957
  • 『愛と死の詩集』(D・H・ロレンス、角川文庫) 1957
  • 『マンスフィールド短篇集』(キャサリン・マンスフィールド、新潮文庫) 1957
  • 『マンスフィールド傑作選 第3巻』(キャサリン・マンスフィールド、英宝社) 1960
  • 『イギリス名詩選』(学生社) 1961
  • 『シェークスピア名作集』(講談社、少年少女新世界文学全集) 1963
  • 『イギリス・アメリカむかし話集』(小出正吾共編、偕成社、少年少女世界の民話伝説) 1964
  • 『現代イギリス詩論大系』(編、思想社、世界詩論大系3) 1965
  • 『かるいかるい王女』(ジョージ・マクドナルド、偕成社) 1967
  • 『フロスト詩集・サンドバーグ詩集』(新潮社、世界詩人全集12) 1968、のち『サンドバーグ詩集』新潮文庫
  • 『世界の詩 3 イギリス・アメリカ』(鍵谷幸信共著、さ・え・ら書房) 1968
  • 『スペンダーほか 世界名詩集 4』(平凡社) 1968
  • 『風のうた』(サンドバーグ、学習研究社、少年少女学研文庫) 1970

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/10/31 10:19 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「安藤一郎」の人物情報へ