茶川一郎 : ウィキペディア(Wikipedia)
茶川 一郎(ちゃがわ いちろう、1927年3月3日 - 2000年11月9日)は、日本のコメディアン、お笑い芸人、俳優。
来歴・人物
東京市浅草区(現・東京都台東区浅草)出身。本名:藤田昌宏(ふじた まさひろ)。神田一ツ橋尋常高等小学校卒業後、日本建鉄技能者養成所〔1944年〕卒。1945年に浅草軽演劇で人気のあった木戸新太郎に弟子入り。翌1946年にキドシン一座のメンバーとして初舞台。1954年にストリップ劇場「新宿フランス座」に出演。
1955年からは大阪に拠点を移し、南街ミュージックホール、北野劇場、梅田コマなどの東宝系の舞台に出演。1958年のテレビ・コメディ「やりくりアパート」など、花登筺作品で人気を博すが、花登が1959年に「劇団・笑いの王国」を旗揚げし、東宝から独立した際には佐々十郎らと共に東宝に残留し、花登と袂を分かつ。以後、主に大阪を中心にテレビや舞台で活躍していた。
女形や女性的なキャラクターを得意とし、大映『悪名』シリーズの、軽妙な演技が印象的な、オカマの「おぎん」役は、まさにはまり役であった。
2000年11月9日午前3時35分、肝細胞癌のため国立大阪病院で死去。。
出演作品
テレビ
- やりくりアパート(ABC)
- てなもんや三度笠(ABC)
- ごろんぼ波止場(ABC)
- 番頭はんと丁稚どん(MBS)
- 一心茶助(関西テレビ)
- 素浪人 月影兵庫(NET)
- 第1シリーズ 第2話「風は知っていた」(1965年) - 仙吉役
- 第2シリーズ 第102話「大口たたいて抜けていた」(1968年) - 目玉の浪人役
- てんてこ漫遊記(1966年、MBS) - 松平竹千代役
- 銭形平次(フジテレビ・東映京都)
- 第137話「三日だけの子守歌」(1968年)
- 第329話「大井川の拾い子」(1972年)
- 第420話「浪速男の江戸の夢」(1974年)
- 必殺シリーズ(ABC・松竹京都)
- 必殺仕掛人 第3話「仕掛られた仕掛人」(1972年) - 武士役
- 必殺仕置人 第3話「はみだし者に情なし」(1973年) - 熊さん
- どてらい男(関西テレビ)
- 狼・無頼控 第10話「吼えろ!大砲」(1973年、MBS・大映テレビ・映像京都)
- 非情のライセンス(1975年、NET)
- 第2シリーズ 第49話「兇悪の射殺命令」 - 加西芳郎
- 第2シリーズ 第59話「兇悪の三億円」 - 茶山
- 事件ファイル110 甘ったれるな 第9話「春遠い19歳の夢」(1976年、TBS・松竹)
- 櫻守(NHK)
- 水戸黄門(TBS・C.A.L)
- 第7部 第24話「仇討ち角兵衛獅子・長岡」(1976年11月1日)- 源助役
- 第9部 第4話「芝居になった悪い奴・福島」(1978年8月28日) - 市川菊之丞役
- 第17部 第23話「黄門様の占い縁結び・姫路」(1988年2月1日) - 内海屋十兵衛役
- 第20部 第10話「悪を裁いた仇討ち芝居・姫路」(1991年1月14日) - 目玉屋仙太郎役
- 桃太郎侍(日本テレビ・東映京都) - 熊造役
- 爆笑!ナンチャッテ横丁(MBS)
- 鮎のうた(NHK) - 吉田役
- 鬼平犯科帳・萬屋錦之介版
- 第2シリーズ第25話「密偵たちの宴」(1981年、テレビ朝日・東宝)- 豆岩
- 第3シリーズ 第20話「市松小僧」(1982年、テレビ朝日) - 金次
- 文吾捕物帳 第11話「慕情の女」(1981年、テレビ朝日・三船プロ)
- 地獄の左門十手無頼帖 与力妻殺人事件の背景と暗殺の謎(1982年、フジテレビ・東映京都) - 与兵衛役
- 新・女捜査官 第5話「バラバラ殺人の鍵は変身美女?」(1983年、ABC・テレパック)
映画
- やりくりアパート(1959年、宝塚映画)
- サザエさんとエプロンおばさん(1960年、東宝)
- 悪名シリーズ(1962年〜、大映)
- 雲の上団五郎一座(1962年、東宝)
- てなもんや三度笠(1963年、東映京都)
- 色ごと師春団治(1965年、東映京都)
- 温泉あんま芸者(1968年、東映京都)
- 西のペテン師東のサギ師(1971年、東宝)
舞台
- 島倉千代子特別公演『東京だョおっ母さん』(1985年3月、新宿コマ)
関連項目
- 東京都出身の人物一覧
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/12/17 04:56 UTC (変更履歴)
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