渡辺治 : ウィキペディア(Wikipedia)

渡辺 治(わたなべ おさむ、1947年日本の大国化とネオナショナリズム - )は、日本の政治学者。一橋大学名誉教授。専攻は、政治学、日本政治史。九条の会事務局員。元民主主義科学者協会法律部会理事民主主義科学者協会法律部会役員名簿・第20期(2002秋~2005秋)。

略歴

東京都生まれ。1972年東京大学法学部卒業。1973年東京大学社会科学研究所助手。1979年東京大学社会科学研究所助教授。1990年から2010年一橋大学大学院社会学研究科教授。その後一橋大学名誉教授現代史の中の安倍政権。2011年から2014年日本民主法律家協会理事長。

「九条の会」の事務局員を務めている九条の会東京連絡会

著作

単著

  • 『日本国憲法「改正」史』(日本評論社、1987年)
  • 『憲法はどう生きてきたか――平和と自由を求めた40年』(岩波書店[岩波ブックレット]、1987年)
  • 『現代日本の支配構造分析――基軸と周辺』(花伝社、1988年)
  • 『戦後政治史の中の天皇制』(青木書店、1990年)
  • 『「豊かな社会」日本の構造』(労働旬報社、1990年)
  • 『企業支配と国家』(青木書店、1991年)
  • 『90年代改憲を読む』(労働旬報社、1994年)
  • 『政治改革と憲法改正――中曽根康弘から小沢一郎へ』(青木書店、1994年)
  • 『現代日本の政治を読む』(かもがわ出版[かもがわブックレット]、1995年)
  • 『講座現代日本(1)現代日本の帝国主義化・形成と構造』(大月書店、1996年)
  • 『現代日本の大国化は何をめざすか――憲法の試される時代』(岩波書店[岩波ブックレット]、1997年)
  • 『日本とはどういう国か どこへ向かって行くのか――「改革」の時代・日本の構造分析』(教育史料出版会、1998年)
  • 『企業社会・日本はどこへ行くのか――「再編」の時代・日本の社会分析』(教育史料出版会、1999年)
  • 『憲法「改正」は何をめざすか』(岩波書店[岩波ブックレット]、2001年)
  • 『日本の大国化とネオ・ナショナリズムの形成――天皇制ナショナリズムの模索と隘路』(桜井書店、2001年)
  • 『「構造改革」で日本は幸せになるのか?――「構造改革」に対する「新しい福祉国家」への道』(萌文社、2001年)
  • 『憲法、「改正」――軍事大国化・構造改革から改憲へ』(旬報社、2005年/増補版、2005年)
  • 『構造改革政治の時代――小泉政権論』(花伝社、2005年)
  • 『安倍政権論――新自由主義から新保守主義へ』(旬報社、2007年)
  • 『憲法9条と25条・その力と可能性』(かもがわ出版、2009年)
  • 『渡辺治の政治学入門』(新日本出版社、2012年)
  • 『安倍政権と日本政治の新段階――新自由主義・軍事大国化・改憲にどう対抗するか』(旬報社、2013年)
  • 『安倍政権の改憲・構造改革新戦略――2013参院選と国民的共同の課題』(旬報社、2013年)
  • 『戦後史のなかの安倍改憲――安倍政権のめざす日本から憲法の生きる日本へ』(新日本出版社、2018年)
  • 『安倍政権の終焉と新自由主義政治、改憲のゆくえ――「安倍政治」に代わる選択肢を探る』(旬報社、2020年)

共著

  • (石川真澄・鷲野忠男・水島朝穂)『日本の政治はどうかわる――小選挙区比例代表制』(労働旬報社、1991年)
  • (渡辺洋三)『国際平和と日本社会のゆくえ』(労働旬報社、1991年)
  • 三輪隆・和田進・浦田一郎・森英樹・浦部法穂)『憲法改正批判』(労働旬報社、1994年)
  • 姜尚中・きくちゆみ・田島泰彦)『「イラク」後の世界と日本――いま考えるべきこと、言うべきこと』(岩波書店[岩波ブックレット]、2003年)
  • (小林節・伊藤真・畑山敏夫・今井一)『対論!戦争、軍隊、この国の行方 九条改憲・国民投票を考える』(青木書店、2004/4、ISBN 978-4250204098)
  • (二宮厚美・岡田知弘・後藤道夫)『新自由主義か新福祉国家か民主党政権下の日本の行方』(旬報社、2009年)
  • (二宮厚美・岡田知弘・後藤道夫)『<大国>への執念――安倍政権と日本の危機』(大月書店、2014年)
  • (不破哲三)『現代史とスターリン』(新日本出版社、2017年)

編著

  • 『現代日本社会論――戦後史から現在を読む30章』(労働旬報社、1996年)
  • 『憲法「改正」の争点――資料で読む改憲論の歴史』(旬報社、2002年)
  • 『変貌する日本』(旬報社, 2004年)
  • 『日本の時代史 (27) 高度成長と企業社会』(吉川弘文館、2004年)

共編著

  • (坂野潤治・宮地正人・高村直助・安田浩)『シリーズ日本近現代史――構造と変動(全4巻)』(岩波書店、1993年-1994年)
  • 三輪隆・和田進・浦田一郎・森英樹・浦部法穂)『「憲法改正」批判』(労働旬報社、1994年)
  • (後藤道夫)『講座現代日本(4)日本社会の対抗と構想』(大月書店、1997年)
  • (森英樹・水島朝穂)『グローバル安保体制が動き出す――あたらしい安保のはなし』(日本評論社、1998年)
  • (山内敏弘・浦田一郎・辻村みよ子)『日本国憲法史年表』(勁草書房、1998年)
  • (三輪隆・小沢隆一)『有事法制のシナリオ――戦争する国へ』(旬報社、2002年)
  • (後藤道夫)『講座戦争と現代(全5巻)』(大月書店, 2003年-2004年)
  • (渡辺雅男)『「現代」という環境――10のキーワードから』(旬報社、2007年)

訳書

  • デヴィッド・ハーヴェイ『新自由主義――その歴史的展開と現在』(作品社、2007年)

関連項目

  • 政治学
  • 二宮厚美
  • 九条の会

外部リンク

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