アンドレ : ウィキペディア(Wikipedia)

アンドレANDORE)は、カプコンのベルトスクロールアクションゲーム『ファイナルファイト』シリーズに登場する架空の人物。

『ストリートファイターIII』シリーズなどに登場するヒューゴーHugo)についてもあわせて記述する。

アンドレ

ファイナルファイト

複数登場する雑魚キャラクターだが、巨体であり、体力や耐久力が他の敵キャラクターより遥かに高いのが特徴。攻撃でもヒップドロップ、ネックハンギングツリー、ツームストーン・パイルドライバーなど強力なプロレス技を繰り出してくる。

モチーフは実在のプロレスラーのアンドレ・ザ・ジャイアント

アンドレJr.
弟。服の色は赤。ステージ2から登場する。『ファイナルファイトONE』ではステージ1から出現する。
アンドレ
兄。服の色はピンク(赤紫)。ステージ3から登場する。スーパーファミコン版、『ファイナルファイト・ガイ』、2010年に配信された携帯アプリ版ではステージ2から出現。
F.アンドレ
父(Father)。服の色は黄色(『ファイナルファイトONE』ではオレンジ)。ステージ3で一度だけ登場する。スーパーファミコン版には登場しない。
G.アンドレ
祖父(Grandfather)。服の色は青。F.アンドレと同じく、ステージ3で一度だけ登場する。『ファイナルファイト・ガイ』と『ファイナルファイトONE』では難易度を上げると登場する。
U.アンドレ
叔父(Uncle)。服の色は灰色(『ファイナルファイトONE』ではベージュ)。2人同時プレイ時にのみ、ステージ3で一度登場する。スーパーファミコン版ではF.アンドレの代わりに登場する。『ファイナルファイト・ガイ』と『ファイナルファイトONE』では通常はF.アンドレと共に登場するが、難易度を最高にするとG.アンドレと共に2体目が登場する。

上記以外に、アンドレのグラフィックを流用して顔を変更したボスキャラクター「アビゲイル」が存在する。

ファイナルファイト2

前作と同様の雑魚キャラクターだが、F.アンドレとU.アンドレは本作には登場しない。

アンドレJr.
服装が青いオーバーオールに変更される。
アンドレ
服装が赤いオーバーオールに変更される。
G.アンドレ
服装が白いオーバーオールに変更され、中ボス格ではなく通常の雑魚に変更。

ファイナルファイト リベンジ

10人のプレイヤーキャラクターのうちの一人として登場し、マッドギアの崩壊後に表の世界を夢見て戦うという目的で参戦。使用する技は後のヒューゴーとは異なる。

他の作品でのアンドレ

  • 『マイティファイナルファイト』と『ファイナルファイト タフ』では雑魚キャラクターとして本人のみの登場だが、複数のカラーが存在する。
  • 『ストリートファイターZERO』ではソドムのエンディングに登場。『ストリートファイターZERO2』と『ストリートファイターZERO3』ではガイステージの背景に登場している。
  • 『スーパーストリートファイターIV』のステージ「Skyscraper Under Construction」では、工事現場の作業員としてアンドレが登場している。
  • 『ストリートファイター×オールカプコン』では他のマッドギアメンバーと共に各ステージの雑魚キャラクターとして登場する。
  • 『ストリートファイター6』ではワールドツアーにて、特定条件で挑戦可能になるCPUキャラクターとして登場する。

ヒューゴー

ヒューゴー(Hugo)は、『ストリートファイターIII』シリーズ(以下『ストIII』)の第2作『ストリートファイターIII 2nd IMPACT』(以下『2nd IMPACT』)から登場する。アンドレと類似しているが、ヒューゴーの家族構成は父、母、妹2人となっていて設定が異なる。マッドギアの構成員であったポイズンをマネージャーに迎え、プロレスラーとして興業を行っている。

設定

『2nd IMPACT』ではライバルの陰謀によりパートナーを失ってしまい、大会までの3か月の間に新たなパートナーを探すため、旅に出る。エンディングによってパートナーになるキャラクターが異なり、それぞれリュウ、ネクロ、エレナ、ギルとのタッグで大会に出場。同作のオープニングデモでは主人公アレックスのライバルキャラクターのような位置付けで登場している。

『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』(以下『3rd STRIKE』)ではあまりの強さに対戦カードを組まれなくなってしまい、それに痺れを切らしたポイズンが新団体の立ち上げを決意、さらに新団体に相応しいメンバーをスカウトするために世界を回ることになる。

『ストリートファイターZERO3』では、コーディーステージの背景にヒューゴーの看板があり、書籍では「ただいまプロモーション中?」と書かれている。

『SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ』全シリーズ(トレーディングカードゲーム版も含む)では、1作目ではアクションカード「マネージメント」のカードでポイズンと一緒に登場。2作目以降からはヒューゴー単一でキャラクターカードとしても登場している。

『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』(以下『SVC CHAOS』)にも登場。ここでは『ザ・キング・オブ・ファイターズ』のキャラクターである包(パオ)がヒューゴーの頭の中から出てくる演出がある(当の本人たちはそれに気付いている様子がない)。本作の勝利メッセージの一部はポイズンのセリフになっている。

『ストリートファイター X 鉄拳』(以下『ストクロ』)では、ポイズンとともに「ピンクモンスタータッグ」を結成している。

『スーパーストリートファイターIV』の公式ブログにおいて、同作のアシスタントプロデューサーである塩沢夏希は「(アンドレとヒューゴーは)同一人物です」と回答しているより。。『ファイナルファイト』でキャラクターデザインを担当したあきまんは、ヒューゴーについて「元は『ファイナルファイト』に登場したマッドギアの一員としてデザインした」と語っている『ストリートファイター X 鉄拳 アートワークス』P106より。。ストリートファイターシリーズの設定調整にも関わったスキルスミスことbugによるとヒューゴーはアンドレとは別人であり、アンドレ一族というわけでもないが、このあたりの設定が伝わらず日本国外などでは両者が混同されていると語っている。

人物

「身長240cm 体重200kgを超える大巨人」と、プロフィールの少ない『ストIII』のキャラクターの中では珍しく身長体重が設定されている。ただし、『SVC CHAOS』では112インチ(280cm近く)のアースクェイクと比べても遜色ない大きさとなっている。

ドイツ出身であり、英語で話しつつも一部の台詞はドイツ語である。勝利画面のメッセージでもドイツ語を交えているものが多い。実家は農家で家出して以来、一度も帰省していない。

頭の回転が早くないため、事務的なことはマネージャーのポイズンに任せている。ポイズンとはケンカも多いが基本的に似た者同士であり、気の合う仲である。粗暴な性格ではあるが、自分の非に気づいた際は言い訳をせずに謝る素直さも持ち合わせる。また、愛情深く育ててくれた母親を心から尊敬し、彼女の教え(「どんな土地でも立派に育つジャガイモのようになりなさい」)を大切にしている。

『ウルトラストリートファイターIV』(以下『ウルIV』)ではポイズンとコンビを組むに至るまでの経緯が描かれており、頻繁に母親やジャガイモのことを思い出しながら逞しく生きることを誓っている。

『3rd STRIKE』の勝利メッセージによると、アレックスとダッドリーをライバル視する一方で、リュウから昇龍拳を覚えたがっている。『ウルIV』でも剛拳がリュウの師匠と知って「昇龍拳を教えろ」と言っている。

『ウルIV』の本人のオープニングデモではマッドギア残党の勢力争いの際に切り札として登場するが、仲間にジャガイモのことを侮辱されると怒りだし、敵味方関係なく全員叩きのめしてしまう。だが記憶喪失のアベルに対して「記憶が無いということはママの顔も知らないのか?」と発言するなど、優しい一面も見せている。

中平正彦の漫画『RYU FINAL』では、リュウの体全体を踏み潰せるほどの原作ゲーム以上の巨体で描かれている。

担当声優

  • 高木渉(『2nd IMPACT』、『SVC CHAOS』、『ストクロ』日本語版、『ウルIV』日本語版)
  • レン・カールソン(『3rd STRIKE』)
  • (『ストクロ』英語版、『ウルIV』英語版)

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/09/28 09:38 UTC (変更履歴
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