ウラジミール・モロゾフ : ウィキペディア(Wikipedia)
ウラジーミル・エフゲニエヴィチ・モロゾフ(, , 1992年11月1日 - )は、ドイツ出身、ロシアの男性フィギュアスケート選手(ペア)。パートナーはエフゲーニヤ・タラソワ。
2017年世界選手権3位、2018年・2019年同選手権 2位。2017年・2018年欧州選手権優勝。2019年同選手権2位。 2023年11月に現役引退が報じられた。
経歴
ドイツのポツダムに、マリ・エル共和国出身の軍人の家庭に生まれる。両親は共に小柄で、家族で180cmに達する者は自分を除いていなかったという[http://rsport.ru/interview/20170401/1118427675.html ]。2007年に身長と体格が大きくなったことを理由に、シングル時代のコーチの勧めでペアに転向したTarasova and Morozov looking to make impact。イリーナ・モイセーワと組んで2009-2010シーズンまで競技を行う。2011-2012シーズンまではスタニスラフ・モロゾフに師事し、エカテリーナ・クルツキフとペアを組んだ。
2012年の春にニーナ・モーゼルの勧めでエフゲーニヤ・タラソワとペアを結成[http://www.team-russia2014.ru/article/10556.html ]。ロシアジュニア選手権で銀メダルを獲得し、2013年世界ジュニア選手権では5位入賞。
2013-2014シーズン、ジュニアグランプリシリーズでは2戦でメダルを獲得し、ジュニアグランプリファイナルにも出場した。ロシア選手権ではリフト中の落下も影響し3位から8位に順位を落とした。世界ジュニア選手権では銀メダルを獲得した。
2014-2015シーズン、アンドレイ・ヘカロにコーチを変更した。また新たにロビン・ゾルコーヴィをコーチに迎えた。グランプリシリーズでは2戦連続でメダルを獲得。ロシア選手権ではSP2位、FS1位で銀メダルを獲得した。初出場の欧州選手権では銅メダルを獲得。同じく初出場の世界選手権では6位入賞。
2015-2016シーズン、スケートカナダで2位。エリック・ボンパール杯は、SP7位になった後にパリ同時多発テロの影響により大会が中止になった。そのため最終順位が7位で確定し、初のグランプリファイナル進出はならなかった。ロシア選手権では、2位に0.12点差の3位。欧州選手権では2年連続で銅メダルを獲得した。世界選手権では前年より順位を1つ上げ5位に入った。
2016-2017シーズン、スケートアメリカでは、SPで2位に7.95の大差をつけ首位に立った。ところが、FSで4回転ツイストリフトの転倒などミスが相次ぎ、3位に順位を落とした。続くフランス杯では2位となり、自身初の出場となったグランプリファイナルでは、SP、FS共に自己ベストを更新して1位となり初優勝を遂げた。続く欧州選手権でも再びSP、FS共に自己ベストを更新し初優勝を遂げた。SPの得点は史上3組目となる80点台をマークした。世界選手権ではSP前日の公式練習中、タラソワがステップシークエンスで転倒。躓いたモロゾフのブレードでタラソワが左膝を裂傷し、14針を縫う怪我を負った[http://rsport.ru/figure_skating/20170329/1118311747.html ]。しかしながら試合には出場し、SP3位・FS4位で総合3位となり、初めて表彰台に立った。タラソワは大会後に半分だけ抜糸し、世界国別対抗戦に出場した[http://rsport.ru/figure_skating/20170407/1118749817.html ]。
主な戦績
- 2009-2010シーズンまではイリーナ・モイセーワとのペア
- 2011-2012シーズンはエカテリーナ・クルツキフとのペア
- 2012-2013シーズンからはエフゲーニヤ・タラソワとのペア
大会/年 | 2007-08 | 2008-09 | 2009-10 | 2011-12 | 2012-13 | 2013-14 | 2014-15 | 2015-16 | 2016-17 | 2017-18 | 2018-19 | 2019-20 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
世界選手権 | 6 | 5 | 3 | 2 | 2 | |||||||
欧州選手権 | 3 | 3 | 1 | 1 | 2 | |||||||
ロシア選手権 | 5 | 8 | 2 | 3 | 2 | 1 | ||||||
GPファイナル | 1 | 5 | 3 | |||||||||
GPロステレコム杯 | 2 | 1 | 1 | 2 | ||||||||
GPフランス国際 | 7パリ同時多発テロ事件によるフリー種目の中止でSPの順位が最終結果となった。 | 2 | 1 | |||||||||
GPスケートカナダ | 3 | 2 | 3 | |||||||||
GPスケートアメリカ | 3 | 1 | ||||||||||
CSゴールデンスピン | 1 | |||||||||||
CSフィンランディア杯 | 1 | |||||||||||
CSネーベルホルン杯 | 2 | 1 | ||||||||||
CSネペラ記念 | 3 | 1 | ||||||||||
CSUSクラシック | 2 | |||||||||||
ユニバーシアード | 2 | |||||||||||
ワルシャワ杯 | 1 N | 1 N | 2 J | 2 J | 1 | |||||||
NRW杯 | 4 N | 1 J | 4 | |||||||||
世界Jr.選手権 | 5 | 2 | ||||||||||
ロシアJr.選手権 | 10 | 棄権 | 2 | 1 | ||||||||
JPGファイナル | 4 | |||||||||||
JGPタリン杯 | 8 | 3 | ||||||||||
JGPリガ杯 | 2 | |||||||||||
JGPクロアチア杯 | 5 | |||||||||||
JGPボルボ杯 | 6 | |||||||||||
ネスレ杯 | 2 J | 1 J |
詳細
プログラム使用曲
シーズン | SP | FS | EX | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
2019-2020 | ボレロ作曲:モーリス・ラヴェル | Ti Amo (カバー) 作曲:ジャンカルロ・ビガッツィウンベルト・トッツィ | S.O.S d'un terrien en détresse | 歌:ディマシュ | (Dimash Kudaibergen) | ||
2018-2019 | ピアノ協奏曲第2番曲:セルゲイ・ラフマニノフI Got You曲:ジェームス・ブラウン | The Winter曲:バルモレイ | Nobody Home演奏:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団ピーター・スコールズWhy Don't You Do Right?ボーカル:チャイナ・モーゼス | ||||
2017-2018 | ピアノ協奏曲第2番曲:セルゲイ・ラフマニノフ | キャンディマンNasty Naughty Boy曲:クリスティーナ・アギレラレディ・テディボーカル:エルヴィス・プレスリー | ハウ・ロング曲:ライオネル・リッチーOrdinary People曲:ジョン・レジェンド | ||||
2016-2017 | [http://www.fsrussia.ru/intervyu/2319-evgeniya-tarasova-vladimir-morozov-kogda-novye-programmy-vkataem-to-ikh-mozhno-budet-nazvat-odnimi-iz-samykh-udachnykh.html ] | Glam (Electro Swing Remix) 曲:ディミー・キャット振付:ピーター・チェルニシェフ | Music曲:ジョン・マイルズ振付:アレクサンダー・ガージ | Ordinary People曲:ジョン・レジェンド | |||
2015-2016 | [http://fsrussia.ru/news/1137-figuristy-gruppy-niny-mozer-pokazali-novye-programmy.html ] | Michael Flatley's Lord of the Dance作曲:ローナン・ハーディマン振付:アッラ・カパラノワ | 夜想曲第2番前奏曲第4番革命のエチュード作曲:フレデリック・ショパン振付:アッラ・カパラノワ | I Guess I Loved Youボーカル:ララ・ファビアン | |||
2014-2015 | サラバンド組曲by Globus振付:マキシム・トランコフ | Hello作曲:ライオネル・リッチー振付:マキシム・トランコフ | |||||
2013-2014 | ロクサーヌのタンゴ 映画『ムーラン・ルージュ』より作曲:スティング | G線上のアリア作曲:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ四季作曲:アントニオ・ヴィヴァルディ | How Invigorating Are The Evening in Russia曲:Belyi Orel | ||||
2012-2013 | 映画『Liquidation』サウンドトラックより | The Phantom of the Opera On Ice作曲:ロベルト・ダノヴァ |
参考文献
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/06/19 18:25 UTC (変更履歴)
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.