アン・ヘイウッド : ウィキペディア(Wikipedia)

アン・ヘイウッド(Anne Heywood、1932年12月11日 - )は、イギリスの女優。

来歴

ヴァイオレット・プリティとしてイングランドバーミンガムハンズワースに生まれる。1950年に本名でに輝いている。

一時期、タレントスカウトでテレビ・ラジオ司会者ののアシスタントとなり、全国の劇場を巡る彼の人材発掘ショーに帯同した。その後ロンドンの演劇学校LAMDA(London Academy of Music and Dramatic Art)に通った。1950年代初めから映画に出演するようになる。脇役からスタートしたが、徐々に主役級へとステップアップした。

特筆すべき出演映画の1つがD・H・ローレンスの小説を映画化した『女狐』(1967年)である。サンディ・デニスと共演したこの作品は、レズビアンを主題としたために公開当時は物議を醸した。1970年代には、イタリアで製作されたジャッロ映画に何作か出演した。

1980年代に入ると彼女の仕事は減少した。1988年、エドワード・ウッドワードが主演するアメリカ合衆国のテレビドラマ『ザ・シークレット・ハンター』にマノン・ブレバード・マーセル役でゲスト出演。翌年、同じマノン役で出演したテレビ映画『Memories of Manon』が最後の作品となる。

ヘイウッドは映画プロデューサーのと結婚していた。ストロスは『』、『The Brain』、『The Very Edge』、『Ninety Degrees in the Shade』、『女狐』、『』、『I Want What I Want』、『さよならミス・ワイコフ』など、彼女の主演映画の大半を製作している。夫が1988年に亡くなるとヘイウッドは引退し、その後スクリーン上に現れることは無かった。1991年、元ニューヨーク州副司法長官のジョージ・ダンジグ・ドルークと再婚、2人はカリフォルニア州ビバリーヒルズに住んでいる。

主な出演作

タイトル 役名 備考
1951年「Lady Godiva Rides Again」 ドロシー・マーロウ ヴァイオレット・プリティ名義
1953年 「Street Corner」 スーザン
1956年 「Find the Lady」 受付係
「」 ガブリエラ
1957年 「The Depraved」 ローラ・ ウィルトン
「Doctor at Large」 エメラルド
「」 グリニス
1958年 「」 キャサリン・マーフィー
1959年 「The Heart of a Man」 ジュリー
「」 エリザベス・マシューズ
「上と下」 ケイト
1960年 「カルタゴ」 フルヴィア
「」 ニーブ・ドネリー
1961年 「Petticoat Pirates」 一等航海士 アン・スティーヴンス
1962年 「The Very Edge」 トレーシー・ローレンス
「Stork Talk」 リサ・ヴァーノン
「The Brain」 アンナ・ホルト
1965年 「Ninety Degrees in the Shade」 アリーナ
1967年 「女狐」 エレン・マーチ ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門) ノミネート
1969年 「」 ヴァージニア・デ・レイバ
「」 シルヴィア・ジルー
「0の決死圏」 ケイ・ハンナ
1972年 「The Killer Is on the Phone」 エリナー・ローレン
「I Want What I Want」 ロイ/ウェンディ
1973年 「」 マザー・ジュリア
「」 ニコール・マーサー
1974年 「」 第25回ベルリン国際映画祭参加作品、 "La prima volta sull'erba"
1979年 「Un'ombra nell'ombra」 カルロッタ・ロードス 英題: Ring of Darkness、DVDタイトル: Satan's Wife
「さよならミス・ワイコフ」 イブリン・ワイコフ
1984年 「」 フリーダ・シェリー

外部リンク

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