パロマ・ピカソ : ウィキペディア(Wikipedia)
パロマ・ピカソ(Paloma Picasso、1949年4月19日 - )は、フランスとスペインの服飾デザイナー、宝飾デザイナー、金細工師。ティファニーのジュエリーデザインやシグネチャー香水などで知られている。
生い立ち
芸術家パブロ・ピカソと画家の娘として、フランスのヴァロリスで生まれた。出生時の名前はアンナ・パロマ・ルイス=ピカソ・イ・ジロー(Anne Paloma Ruiz-Picasso y Gilot)である。パロマはスペイン語で鳩の意味であり、父が生涯に渡ってモチーフとしていたものである。『パロマとオレンジ』、『青の中のパロマ』など、父の作品の多くに登場している"Paloma Picasso," from the Biography Resource Center, the Gale Group, 2001.。
同母兄に(1947年生)、異母兄にパウロ・ピカソ(1921-1975年)、異母姉に(1935年生)がいる。また、母と再婚相手のとの間に異父妹のオーレリア(1956年生)がいる。
キャリア
パロマ・ピカソの宝飾デザイナーとしてのキャリアは、彼女がパリで服飾デザイナーをしていた1968年に始まった"Paloma Picasso" Retrieved 21 July 2015。蚤の市で購入した石を使って作ったラインストーンのネックレスが、批評家の注目を集めた。それをきっかけにして、ピカソは宝飾デザインの学校に通うようになった。その1年後、ピカソは友人であるイヴ・サン=ローランに最初の作品を見せたところ、サン=ローランはすぐに彼のコレクションに添えるアクセサリーのデザインをピカソに依頼した。1971年には、ギリシャのジュエリーメーカー、ゾロタス社で働いていた。
1980年、ピカソはニューヨークのティファニーとの仕事を始めた。また、香水についての研究を行い、1984年にはロレアルから「パロマ」という香水を発売したFashion Encyclopedia. 13 November 2008.。『ニューヨーク・ポスト』紙で、ピカソはこの香水を「自分のような強い女性のためのもの」と表現した。同年、「パロマ」ブランドのボディローション、パウダー、シャワージェル、石鹸なども発売された。
2010年には、ティファニーからデザイナー就任30周年記念コレクションが発売されたパロマ・ピカソ、ティファニーのデザイナー就任30周年!。
赤
ピカソは赤を好む。ピカソの赤い口紅は「彼女の名刺」と呼ばれていた。フランソワ・ナーズはパロマについて、「赤は彼女のトレードマークだ」「彼女のシグネチャーであり、このデザイナーの赤の時代を定義していると言えるかもしれない」と言っている。
ピカソが赤に魅了されたのは幼少期からで、6歳のときに真っ赤な口紅をつけ始めた。彼女はその赤い口紅によって認識されるようになった。「彼女の角張った横顔は、父親のキュービズムの傾向を思い出させる」と言われた。目立たないようにしたいときは、赤い口紅をつけないようにしていた。
映画
1973年に父が亡くなり、ピカソは一時的にデザインに興味を失った。同年、ポーランドの映画監督ワレリアン・ボロズウィックの映画『インモラル物語』に出演し、バートリ・エルジェーベトを演じた。
私生活
1978年、ピカソは劇作家・演出家のラファエル・ロペス=カンビルと結婚したが、後に離婚した。1999年、オステオパシー医師であるエリック・テヴェネと結婚したThomas, Dana, <i>A Fashionable Life: Paloma Picasso</i> Harper's Bazaar, 9 February 2010。芸術やデザインに関心のあるテヴェネは、ピカソに貴重な示唆を与えた。2人はスイスのローザンヌとモロッコのマラケシュに住んでいるIbid.https://www.nytimes.com/1999/04/19/arts/family-feud-over-picasso-wheels-new-car-s-logo-divides-heirs-lucrative-name.html New York Timeshttps://www.nytimes.com/1996/04/28/magazine/picasso-s-family-album.html?pagewanted=all THERE IS NO SINGLE, true version of Pablo Picasso.。
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2021/08/17 08:47 UTC (変更履歴)
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