アーロン・ソーキン : ウィキペディア(Wikipedia)
アーロン・ベンジャミン・ソーキン(Aaron Benjamin Sorkin, 1961年6月9日 - )は、アメリカ合衆国の劇作家・脚本家・テレビプロデューサー・映画監督。実話をベースとした会話劇、法廷劇を得意とする。
来歴
1983年、シラキュース大学でミュージカルの美術学士を修了。俳優を志し下積みを重ねるが、その後戯曲の執筆に転身。軍事裁判を描く『ア・フュー・グッドメン』がデイヴィッド・ブラウンの目に留まり、草稿段階で映画化の契約を結ぶ。
キャッスル・ロック・エンターテインメントは映画化にあたって、ソーキン自身を脚本家に抜擢する。ロブ・ライナー監督、トム・クルーズ、ジャック・ニコルソン主演で1992年に公開され大ヒットを記録する。ソーキンはさらに『冷たい月を抱く女』『アメリカン・プレジデント』と、キャッスル・ロックで脚本を3作執筆している。1990年代中盤には『シンドラーのリスト』『ブルワース』などの作品でスクリプトドクターを務めた。
1998年、ABCで放送されたシットコム『Sports Night』を企画しテレビに進出。1999年にはNBCの政治ドラマ『ザ・ホワイトハウス』で脚本とプロデュースを担当。2003年に降板するまでプライムタイム・エミー賞ドラマ部門作品賞を4年連続で受賞した。
2006年、スケッチ・コメディーの舞台裏を描く『Studio 60 on the Sunset Strip』がABCで放送。高かった期待値と前評判とは裏腹に、視聴率、批評とも不振に終わり、ドラマは1シーズンで打ち切りとなった。
2007年末、マイク・ニコルズ監督、トム・ハンクス主演の映画『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』で久しぶりに映画の脚本を担当。同年には自身の映画脚本の舞台化『The Farnsworth Invention』で演劇に復帰する。
2010年、マーク・ザッカーバーグらによるFacebookの創業を描いた『ソーシャル・ネットワーク』で脚本を担当。第83回アカデミー賞の脚色賞を受賞した。2011年には同映画のプロモーションのため、ジェシー・アイゼンバーグと来日して、東京国際映画祭におけるグリーンカーペットに登場した。
2015年、Appleの創業者スティーブ・ジョブズを描いた映画『スティーブ・ジョブズ』の脚色を担当し、第73回ゴールデングローブ賞の脚本賞を受賞した。
2017年、『モリーズ・ゲーム』で初めて映画の監督を務め、第90回アカデミー賞の脚色賞にノミネートされた。
2020年、最新監督作『シカゴ7裁判』がNetflixで配信。大統領選挙に合わせて劇場公開する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で困難となったため、急遽ネットでの配信に変更された。
作品リスト
戯曲
- Removing All Doubt (1984年)
- Hidden in This Picture (1988年)
- ア・フュー・グッドメン A Few Good Men (1989年、2004年)
- Making Movies (1990年)
- The Farnsworth Invention (2007年)
映画
- ア・フュー・グッドメン A Few Good Men (1992年) 原作・脚色
- 冷たい月を抱く女 Malice (1993年) 共同脚本
- アメリカン・プレジデント The American President (1995年) 脚本
- チャーリー・ウィルソンズ・ウォー Charlie Wilson's War (2007年) 脚色
- ソーシャル・ネットワーク The Social Network (2010年) 脚色・製作総指揮
- マネーボール Moneyball (2011年) 脚色
- スティーブ・ジョブズ Steve Jobs (2015年) 脚本
- モリーズ・ゲーム Molly's Game (2017年) 監督・脚本
- シカゴ7裁判 The Trial of the Chicago 7 (2020年) 監督・脚本
- 愛すべき夫妻の秘密 Being the Ricardos (2021年) 監督・脚本
テレビドラマ
- Sports Night (1998年 - 2000年)
- ザ・ホワイトハウス The West Wing (1999年 - 2006年) 脚本・製作総指揮は2003年まで
- Studio 60 on the Sunset Strip (2006年 - 2007年)
- ニュースルーム The Newsroom (2012年 - 2014年)
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/03/17 12:51 UTC (変更履歴)
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