ジェームズ・キャメロン、Netflixのワーナー買収に物申す「劇場体験を力ずくで消し去ることはできない」
2025年12月15日 15:00

3度のアカデミー賞受賞者であるジェームズ・キャメロンが、Netflixとワーナー・ブラザースの合併について、米Deadlineの取材で率直な思いを語った。
米ワーナー・ブラザース・ディスカバリーがNetflixによる入札に対して合意した直後、パラマウント・スカイダンスが敵対的買収を仕掛け、予断を許さない状況の中、キャメロンは映画、とりわけ劇場体験について持論を展開した、
キャメロンは「Netflixが、ある意味ちょっと奇妙な形で、ギレルモ・デル・トロのような一部の映画作家に対して、劇場公開の機会を残すための配慮をしてきたことは周知の事実だ。しかし、彼らが最終的には劇場を置き換えたいと考えていることも、秘密ではないと思う」とコメント。「だが私は、映画館で映画を見る体験には神聖さがあると考えている。そして、動画配信がもたらす手軽さや広範なアクセス性は、完全な答えではない。宇宙はこの二つの原理の周りで調整されていくのかもしれないが、劇場体験を力ずくで消し去ることはできないし、私はそれに反対し続ける」と述べた。
Netflixの共同CEOテッド・サランドスは、「劇場公開を支持する」とこれまでの立場を転換し、特にシネコン向けに開発・製作されている、ワーナー作品については、劇場公開を重視し、独立系や小規模な劇場の上映枠も尊重すると述べている。ただし関係者によれば、サランドスが推進しているのは17日間の劇場独占上映枠であり、映画館側が切望する45日間とは大きな隔たりがある。多くの関係者にとって、公開から17日でNetflixへ移行するというのは、映画興行ビジネスにとって脅威でしかない。
2022年公開の「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」は、全世界興収23億ドルを記録し、付随収益を含めて5億3100万ドルの利益を上げ、歴代3位の大ヒット作となった。「17日間の劇場公開で、そんな数字は出せない。常識的に考えてもらいたい」と苦言を呈したキャメロン。「もしNetflixが、劇場の存続に対する責任も負う立場になれば、やり方を変えるのかもしれない。もし買収が成立すれば、Netflixはメジャーとなり、私がこの業界に入った頃に存在していたメジャースタジオの数は半分になる。これはいずれ整理されていくだろう。しかし私ははっきりと、劇場体験を生かし続けようという側に立っている。私はそのために映画をつくっている」と自身のスタンスを明言した。
そして、最新作「アバター ファイヤー・アンド・アッシュ」について、「この作品は、3Dの劇場で、途切れることのない意識の流れの中で、3時間通して体験されることを前提につくられている。なぜなら、そのときこそ感情が、家庭用の小さなスクリーンで、しかも中断されながら観る場合には決して起こらない形で、観客を包み込み、貫いていくからだ」と、劇場で「体験」することの重要性を強調した。
「アバター ファイヤー・アンド・アッシュ」は、12月19日に日米同時劇場公開。
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