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ドイツ人監督が映すアウシュヴィッツ収容所の“今” 「旅の終わりのたからもの」重要シーンをとらえた場面写真

2025年11月25日 09:00

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“負の世界遺産”アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所の現在の姿をとらえている
“負の世界遺産”アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所の現在の姿をとらえている
(C)2024 SEVEN ELEPHANTS, KINGS&QUEENS FILMPRODUKTION, HAÏKU FILMS

1991年のポーランドを舞台に、ちぐはぐな父と娘が家族の歴史を辿る旅路を描いたロードムービー「旅の終わりのたからもの」の新場面写真を、映画.comが独占入手した。重要なシーンで登場する“負の世界遺産”アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所の現在の姿をとらえている。

民主国家としての土台を築く激動の時代であった1991年のポーランドを舞台に、NYで生まれ育ち成功するも、どこか満たされない娘ルーシーと、ホロコーストを生き抜き約50年ぶりに祖国へ戻った父エデクが繰り広げる異色のロードムービー。家族の歴史を辿ろうと躍起になる神経質な娘と、娘が綿密に練った計画をぶち壊していく奔放な父。かみ合わないままの2人はアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を訪れる。初めて語られる、父と家族の壮絶で痛ましい記憶。やがて旅が終わりを迎えるとき、二人が見つけた“たからもの”とは――。

画像2(C)2024 SEVEN ELEPHANTS, KINGS&QUEENS FILMPRODUKTION, HAÏKU FILMS

ドイツによるポーランド侵攻から約80年。侵攻によって約600万人の命を奪われたポーランドは現在でもドイツへの賠償を求めており、両国には時間では埋められない溝が未だ存在している。しかし、ドイツ出身のユリア・フォン・ハインツ監督は、共同制作会社から制作チームに至るまで、あえてポーランドチームを採用し、撮影もドイツとポーランドの両方で敢行した。

ユリア・フォン・ハインツ監督「私にとってとても重要なことでした。ポーランドとドイツの関係は繊細な中で、私たちドイツ人が一方的に、『こうだったんだ』と決めつけることはできません。この映画は、ポーランドの視点から作られるべき作品だったのです」
画像3(C)2024 SEVEN ELEPHANTS, KINGS&QUEENS FILMPRODUKTION, HAÏKU FILMS

場面写真には、現在のアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所の実際の姿が映し出されている。アウシュヴィッツ強制収容所内での撮影は一切禁止されているが、本作は境界沿いのフェンス等での撮影を特別に許可されている。前半の凸凹な親子の珍道中とは打って変わり、本シーンでは劇場の温度がグッと下がったように錯覚させられ、人類史上最悪の大虐殺が行われたアウシュヴィッツの姿に思わず息を呑む。そして、これまで娘には一切残酷な記憶を明かさなかった父・エデクが、収容所で起こった恐るべき出来事を静かに語り始めるのだ。

画像4(C)2024 SEVEN ELEPHANTS, KINGS&QUEENS FILMPRODUKTION, HAÏKU FILMS

娘のルーシーを演じたレナ・ダナムは「アウシュヴィッツに到着した初日、私たちはほとんど喋りませんでした」と撮影を振り返る。また「徐々に、ホロコーストに関して異なる歴史や経験を持つ人々の間で、非常に力強い会話が生まれていきました。私たちは決して、自分たちがどこにいるのかを忘れることはありませんでした。その場所は、私たちの集合的意識と同様に、永遠に悲しみと重みを帯びています。私たちは決して忘れてはならないのです」と強調した。

旅の終わりのたからもの」は、26年1月16日からkino cinema新宿ほか全国公開。

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