北村匠海&林裕太&綾野剛、釜山国際映画祭レカペに登場! “役者3世代のつながり”をアピール
2025年9月18日 14:30

逃亡サスペンス「愚か者の身分」で共演した北村匠海、林裕太、綾野剛、そして永田琴監督が9月17日、第30回釜山国際映画祭のレッドカーペットセレモニーに登場した。
本作は、永田監督と、Netflixドラマ「今際の国のアリス」シリーズや「幽☆遊☆白書」などを手がけたプロデューサー集団「THE SEVEN」が、「マルチの子」の西尾潤氏のデビュー作で、第2回大藪春彦新人賞を受賞した同名小説(徳間文庫刊)を映画化するもの。貧しさから闇ビジネスの世界に足を踏み入れ、抜け出せなくなった3人の若者たちの運命と、友との絆を描く。

コンペティション部門が主役となって初開催を迎えた、記念すべき第30回釜山国際映画祭。その歴史的な節目にコンペティション部門に選出された「愚か者の身分」から、ブラックフォーマルなスーツやドレスを身にまとった北村、林、綾野、永田監督が、熱気に包まれた満席の会場に姿を見せた。途切れることのない観客の歓声と拍手、報道陣のフラッシュを浴びながら、満面の笑みでインタビューに応えた。

本作で初の海外映画祭レッドカーペット参加を果たした北村は、「『愚か者の身分』で初めて自分の足で、何よりもこのふたり(林、綾野)と来ることができたのがすごく嬉しかったです。役者3世代で作った日本のリアル、そしていまの若者を描いた映画を、世界、アジアの方々に見ていただけるのはすごく意味のあることだなと思います」と、心情を吐露する。
林は「華やかな舞台で、そうそうたる俳優の方たちと同じ場所にいられるというのがすごく貴重な経験。そんな場所で僕たちの映画が歓迎されるというのがすごく嬉しいです」と述べ、綾野も「皆でこの地にたどり着くことができて嬉しいです。パワフルなこの時間を存分に最後まで楽しめたらなと思います」と、それぞれの言葉で喜びを語った。

林と永田監督は、9月18日から行われる本作のワールドプレミアにも参加する。「どんなところを見てほしいか?」という質問に、林は「日本の方々でも世界の方々でも同じなのですが、この3人(北村、林、綾野)のつながりというのを感じてもらえたら。『生きるを繋ぐ』物語なので、そこを感じてもらえたら嬉しいです」とコメントする。


続けて北村も「いま、裕太が言ってくれたことが全てですよね」と同意しつつ、「僕らはこの映画で『生きる』をつないで、それでいて、役者として何か渡せるものをそれぞれ受け取ったり渡したりした作品でもあると思います。役者の定義はいろいろあると思うんですが、根っこの部分では世界共通だなと思っていますから、演じるということを感じてもらい、『生きる』ということを見てもらえたら」と言葉を重ねる。さらに「あとは、裕太が頑張ってくれるでしょ(笑)」と笑顔を見せ、それを見た林が頷くほほ笑ましいシーンも。最後に綾野が「ようやく10月、この作品を届けることができます。釜山をきっかけに、皆で公開まで、ラストスパート、最後まで突っ走れたらなと思います」と力強く、締めくくった。
林、永田監督、森井輝プロデューサー(「THE SEVEN」)は、9月18日のプレミア上映、同月19日のプレスカンファレンスに参加する。「愚か者の身分」は、10月24日に全国公開。

SNSで女性を装い、言葉巧みに身寄りのない男性たち相手に個人情報を引き出し、戸籍売買を日々行うタクヤ(北村)とマモル(林)。彼らは劣悪な環境で育ち、気付けば闇バイトを行う組織の手先になっていた。闇ビジネスに手を染めているとはいえ、時にはバカ騒ぎもするふたりは、ごく普通の若者であり、いつも一緒だった。タクヤは、闇ビジネスの世界に入るきっかけとなった兄貴的存在の梶谷(綾野)の手を借り、マモルとともにこの世界から抜け出そうとする。
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