創作ユニット「点と」の「わたのはらぞこ」本予告、新コメント、イベント情報公開
2025年7月22日 21:00

振付師・俳優の加藤紗希と俳優の豊島晴香からなる創作ユニット「点と」による2作目の長編映画「わたのはらぞこ」が完成。8月1日から長野・上田映劇で先行上映、8月23日から東京・ポレポレ東中野で公開されるが、本予告の動画(https://youtu.be/WdtYDnx5km8)、新たにコメント、上映にあわせたイベント情報が発表された。
加藤と豊島による前作「距(へだ)ててて」は、ぴあフィルムフェスティバルPFFアワード2021で観客賞を受賞し、「第15回田辺・弁慶映画祭」のコンペティション部門に入選するなど、自主映画や若手映像作家の登竜門とされる国内の主要映画祭で高い評価を得た。海外の映画祭でも上映され、国際交流基金によって世界各国へ配信。さらに、同作で点とは「週刊文春CINEMA」の「期待の監督5人」に選出された。

3年ぶりの新作となる「わたのはらぞこ」は、長野県上田市の人々や同地の様々な活動・取り組みから刺激を受けて制作された映画で、撮影も上田で行った。本作の主人公ヨシノ役で主演を務めるのは、テレビアニメや映画の声優としても広く知られる俳優の神田朱未。そして、加藤と豊島のほか、釜口恵太、本荘澪、湯川紋子、髙羽快といった俳優たちが「距ててて」から続投して出演し、前作と同様、加藤が監督を務め、豊島が脚本を執筆している。さらに、音楽家の三浦康嗣(□□□〈クチロロ〉)が本作の音楽・音響デザイン・作詞を担当。三浦が映画音楽を担当するのは、本作が初となる。

公開決定にあわせて、新たに桜林直子、諏訪敦彦、星野概念、本作主演の神田、音楽・音響デザイン・作詞を担当した三浦からコメントが寄せられている。諏訪、神田、三浦のコメントは次の通り。その他のコメントは公式サイト(https://watanoharazoko.com/)にて。
映画は実は罪深いものである。信じなくてもいい嘘を信じさせたり、見えないものを見る力を奪ったりする。しかし『わたのはらぞこ』は、何も命令しない。信じても信じなくてもいいよ、と言いながらカセキも、キセキも、ウチワも、仏頂面も、ガチャガチャもあらゆるものを肯定し、見えないものを出現させ、人々を繋ぎ、世界を称え、息づかせる。映画の上映が終わった後、戻ってくる私の現実は以前よりも少し「信じられる」ものになっているはずだ。
2024年の梅雨入りから初夏にかけて、上田の街をぐるぐると駆け回って出会った人や景色。その一つ一つがクジラの骨のように連なって、映画「わたのはらぞこ」という物語となりました。あの時に出会って下さった皆さん、本当にありがとうございます。そしてこれから出会ってくださる皆さん、よろしくお願いします! こうやって連綿のように繋がる出会いが地層のように重なって、ある時不意にまた出会い直す。そんな映画になったら嬉しいなと思っています。
最近は「よめる人」が増えてきた様に思う。“理解ができない”言葉は上手く説明できなかった恥ずかしい事であるみたいなそんな風潮。けど「よめない人」は今目線を上げた先の世界のそこかしこに意外といる。その人達は、多くの人が気に留めていないなにかにそわそわして、不意に納得して喜び、何気ない行動の中で、怒ったり喜んだりしている。言葉で言い切らない、日常に点在する隙間はある時にふと人生でリフレインしたりする。そういう隙間がある人生が私はとても好き。

また、上田映劇での上映について、下記のとおり上映後のイベントの開催が決定した。
上映後トークイベント:伊藤茶色(犀の角/イロイロ倶楽部)、直井恵(上田映劇/うえだ子どもシネマクラブ)+加藤紗希、豊島晴香
*にぎやか上映回(発話OK・赤ちゃん、子ども歓迎)
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