「入国審査」監督ふたりが初来日! 「答えひとつで人生が変わる」極限の実体験を赤裸々に語る
2025年7月5日 09:30

ニューヨークの空港でなぜか入国できないカップルを描く「入国審査」のアレハンドロ・ロハス監督、フアン・セバスティアン・バスケス監督が初来日を果たし、7月3日にインスティトゥト・セルバンテス東京で行われたジャパンプレミアに登壇した。本作は“監督の実体験”に基づく、予測不能な深層心理サスペンス。バスケス監督は「答えひとつで人生が変わる」極限の実体験を赤裸々に語りながら、「これ(劇中で描かれる出来事)は明日のあなたの話かもしれません!」と呼びかけた。
物語の中心となるのは、ニューヨークの空港で入国審査を待つ、スペインからやってきた幸せなカップル、ディエゴとエレナ。移住のビザも取得し、新天地で暮らす準備は万全だったはずが、説明もなく別室に連行され、密室での不可解な尋問が始まる。なぜふたりは止められたのか? 審査官は何かを知っているのか――? 予想外の質問が次々と浴びせられるなか、やがてある疑念が、ふたりの間に沸き起こる。
わずか17日間で撮影された「低予算×監督デビュー作」ながら、世界15カ国の映画祭で20受賞を達成した「入国審査」。米映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では、批評家スコア100%、観客スコア97%(7月4日時点)という圧倒的な高評価を獲得している。ロハス監督とバスケス監督は、ジャパンプレミアでの本編上映後、トークイベントに参加した。




「またできるだけリアルに感じられるよう、撮影時、カメラを動かさなかったので、カメラの存在を忘れるような編集を心がけました。それぞれの質問に次はどう答えるんだろうと、常に不安を感じさせるような編集もよかったと思います」


続いてふたりは、観客からの質問にも応じた。「カップルを尋問する審査官のひとりが、南米系に見える女性で、ふたりと同じように移民であるようなキャラクターにした理由は?」という質問に、バスケス監督は「重要なのは、ああいった社会に住んでいるとどういう風に変わるかということです。自分がその社会の一員として認められるため、元々の自分の出身地のたちにも厳しくする。本来一番シンパシーを感じてもらえるだろう人に一番厳しくされるということをよく目の当たりにします」と、回答した。
最後に、ロハス監督は「これから劇場公開ですので、気に入ってくださったらぜひ周りに勧めてください。よろしくお願いします」とアピール。バスケス監督は「日本の皆さんにとっては、本作で描かれている内容はあまりなじみがないと思うかもしれない。しかし世界の情勢やそれぞれの国の状況は変わっていきます。これから日本もどうなるかわかりませんし、これは明日のあなたの話かもしれません!」と語った。
「入国審査」は、8月1日に東京の新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開。
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