阿部寛、“後輩”米倉強太監督とのタッグに充実感にじませる「映画に対して真摯」
2025年7月4日 22:40

俳優の阿部寛が7月4日、新宿バルト9で行われた主演映画「キャンドルスティック」の初日舞台挨拶に、菜々緒、サヘル・ローズ、津田健次郎、YOUNG DAIS、米倉強太監督と共に出席。阿部は、気鋭の米倉監督とのタッグを「楽しかった」と笑顔で振り返った。
本作は、川村徹彦の著作「損切り:FXシミュレーション・サクセス・ストーリー」を原作に、ファッションブランドの広告映像やMVなどを手がけてきた映像作家・米倉強太が長編映画初監督を務めた。日本、台湾、イラン、ハワイを舞台に、天才ハッカー・野原(阿部)がAIを騙して大金を得るべく奔走する姿を描いた、日台共同製作によるマネーサスペンス。

この日、全国122館で封切られた本作について、阿部は「とても大きなチャレンジだった」とコメントを残していたが「僕はこの映画に出演したのは、監督がたまたま昔、僕が出ていた雑誌(MEN'S NON-NO)に出ていたということがあって」と語り出すと「新進気鋭の監督だから、何か僕に新しいものをくれるんじゃないかなと思って、台本を読む前から返事をしたんです」とオファーを快諾した理由を述べる。
さらに阿部は「現場に行ってみて、(米倉監督は)確かにいろいろな悩みとか苦労はあったと思うけれど、すごく映画に対して真摯に考えていて、しかもカメラマン(JUNPEI SUZUKI)も役者出身ということもあり、こちらの演技の先を読んで撮ってくださる。とても斬新な映画が撮れたんです」と笑顔で語ると「そういう方たちと一緒に仕事をして、とても楽しかった」と充実した撮影の日々だったことを明かす。

本作は日台合作映画だが、阿部は「イランやアメリカの映像は別のパートで撮ったんです。だからそのシーンはそれぞれの国の映画のような感じになっている。そういう合作の仕方ってすごく新鮮だなと思ったんです。こういう形の合作がどんどん増えていったらいいなと思えた作品なんです」と映画の未来に思いを馳せていた。
阿部の熱い思いに呼応するかのように、FXトレーダー・杏子を演じた菜々緒も、作品に入る際、普段とは違うアプローチ方法を見せたという。米倉監督は「菜々緒さんは普段やられている役とかなり違うキャラクターでした。少しドレスダウンに近い役でした。白髪を染めずに現場に来てくださったんですよね」と裏話を明かす。

米倉監督の言葉に菜々緒は「友達に(演じた杏子のように)共感覚を持っている人がいて、その方もすごく苦労されていて、髪の毛も真っ白だという話を聞いたんです。だからインスピレーションとして、苦労が見えるように、白髪をそのままで現場に行くのもいいのかも」というアイデアに至ったという。

阿部と菜々緒は初共演だったが、阿部は「以前、TBSのスタジオで1度すれ違ったことがあったんです。そのとき、すごいオーラだなと思って。いつか共演してみたいなと思っていたんです」と振り返ると「今回共演してみて、菜々緒さんと一緒にいると、周りの空気が綺麗になるような感じがしたんです。何でも心の内を言う人なんだなと思って、すごく気持ちいい性格の人だなと感じました」と共演の感想を述べる。
一方の菜々緒は「私は結構イメージそのまんまだなっていう感じがあったんです。テレビに出られている阿部さん、そのまんまっていう感じがしました」と印象を述べると「とにかく阿部さんは英語のセリフが多く、絶対邪魔をしてはいけないと思って、黙っていたんです」と語っていた。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

大量殺戮の容疑者は、妻と4人の部下
【ネタバレ厳禁の超一級サスペンス】全感覚を研ぎ澄ませろ――スパイによる究極のスパイ狩り
提供:パルコ

レッド・ツェッペリン ビカミング
【映画.com編集長が推したい一本】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験! この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

“地球で最も危険な仕事”を知ってる?
【驚がくの実話】ヤバい、ヤバすぎる…生存確率0%からの生還に挑む超高評価作
提供:キノフィルムズ

すっげぇ楽しい超刺激作
【めちゃ笑った】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

映画を変えた“伝説の映画”
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった
提供:ディズニー

本作、良い映画ではないです。最高に良い映画です
【ラスト5分の余韻が、あなたの生涯に影響する】“ほっこり系”と油断してた…感情が持ってかれた
提供:松竹

これ観てない人、マジもったいない
【夏に観逃したという人へ…】まだ間に合う!むしろ今こそ映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント