“オッペンハイマーを裏切った男” 米ソ核開発をめぐる衝撃のドキュメント「原爆スパイ」8月公開
2025年6月25日 12:00

米国を代表するドキュメンタリー作家のひとり、スティーブ・ジェームズ監督(「フープ・ドリームス」「スティーブィー」)による最新作「原爆スパイ」(原題“A Compassionate Spy”)が8月1日から広島八丁座で先行公開、8月2日より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開される。ポスタービジュアル、場面写真が披露された。
広島と長崎に原爆が投下された1945年から今年で80年。第2次世界大戦下、「マンハッタン計画」において、<原爆の父>オッペンハイマー博士の下、原子爆弾の研究・開発に最年少の18歳で参加した天才物理学者セオドア・アルビン・ホール。米国による“原爆の独占”を危険視した彼は、開発に関わる国家機密情報をソ連へと密かに流していた。
米ソ間で競うように開発され、広島・長崎へと投下された原子爆弾。そして第2次大戦後激化していく軍拡競争、戦後冷戦体制……彼のスパイ活動で何がもたらされたのか? 彼自身と、奇しくもスパイを父に持つこととなった家族は米国の監視下どのような人生を送ったのか? 丹念な取材と再現映像を交え、「原爆スパイ」の衝撃の人生と、核開発をめぐる大国の思惑を克明に描く衝撃のドキュメンタリーだ。最大の国家的タブーを犯した「原爆スパイ」が、「力による和平」に疑義を唱え、現在への“警鐘”を投げかける。
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