【本日6月11日は津田健次郎の54歳の誕生日】知性と静かな色気…謎多き数学者を演じる本編映像
2025年6月11日 18:00

阿部寛が主演を務めるマネーサスペンス「キャンドルスティック」に出演している津田健次郎が、54歳の誕生日を迎えた本日6月11日、本作で演じる謎多き数学者の姿をおさめた本編映像がお披露目。津田が体現する知性と静かな色気、そしてどこか影を感じさせる映像となっている。
原作は、川村徹彦氏による「損切り:FXシミュレーション・サクセス・ストーリー」。刑務所上がりの元天才ホワイトハッカー・野原(阿部)は、自分と同じく“共感覚”をもつ杏子(菜々緒)と出会い、恋に落ちる。ある日、台湾の野心的な企業家・リンネ(リン・ボーホン)は、FX市場を利用し一儲けするため、野原とかつての仲間たちに声をかける。その作戦は、金融取引の番人であるAIを騙すこと。決行日は元号が変わり、金融機関のシステムが一番油断して混乱する、円が最も隙だらけの日――2019年5月7日だ。
一方、川崎工業地帯では難民・移民の子のための「夜光ハウス」が、立ち退き寸前の危機に陥っていた。施設を守るファラー(サヘル・ローズ)とイランのハッカー・アバン(マフティ・ホセイン・シルディ)は、返済のためのある計画を練る。ふたつの計画の日時は、奇しくも一致していた。日本・台湾・イラン・ハワイなど6都市を舞台に、10人の男女の思惑と運命が交錯する。
声優として圧倒的な支持を集める一方で、俳優としても活躍の幅を広げる津田。低音の美声に加え、舞台仕込みの確かな演技力と存在感。アニメ、映画、ドラマと、ジャンルや世代を超え、多くのファンを魅了し続けている。
本作で演じるのは、杏子の元夫であり、数学者の功。野原と出会った杏子が新たな恋に踏み出すなかで、功はその関係を静かに受け入れ、自らと向き合っていく役どころだ。
本編映像では、杏子との別れを経た功が、学習塾で授業を行うさまが切り取られている。ホワイトボードに数式を書きながら、自ら考案した「フルーツ理論」について熱く語る功。しかし、生徒から「先生、それってテストに出るんですか?」と問われると、「出ないよ」と即答し、淡々と授業を続ける。功が感情をおさえながらも、どこかユーモアも感じられるシーンであり、知性と哀愁が漂う功役は、まさに津田の真骨頂。セリフは少なめながらも、佇まいだけで見る者を引き込んでいく。
本作で長編映画監督デビューを飾る米倉強太監督は、現場での津田について、「津田さんは感情の入れ方がすごく上手で、毎テイクごとに演技が変わる。でもその変化があまりにも自然だから、編集が困るくらい全部OKにしてしまう(笑)。津田さん=声優のイメージが強かったけれど、それはほんの一面で、津田さんは“俳優“そのものでした」と、熱く語る。功が唱える「フルーツ理論」は、やがて物語の核心へとつながっていき、為替市場を動かすAIに挑むための“鍵”として機能し、予想外の知的トリックと逆転劇を巻き起こしていく。
「キャンドルスティック」は、7月4日に東京・新宿バルト9ほか全国で公開。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で最も観たい映画を実際に観たら…】期待ぶち抜けの異常な面白さでとんでもなかった
提供:ワーナー・ブラザース映画

大量殺戮の容疑者は妻と4人の部下
【ネタバレ厳禁】全感覚を研ぎ澄ませろ――あなたの考察力が試される超一級サスペンス
提供:パルコ

レッド・ツェッペリン ビカミング
【映画.com編集長が推したい一本】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験! この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

“地球で最も危険な仕事”が観られる
【驚がくの実話】とんでもないスリルの映像世界…生存確率0%からの生還に挑む超高評価作
提供:キノフィルムズ

めちゃくちゃ笑って、すっげぇ楽しかった超刺激作
【これめちゃくちゃ良かった】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

なんだこのかっこいい映画は…
「ターミネーター2」「ジュラシック・パーク」「アバター」等は、このシリーズがなければ生まれなかった?
提供:ディズニー

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント