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現役高校生の初監督、脚本、主演作「レイニーブルー」公開決定! 高良健吾、中島瑠菜らの共演で笠智衆に憧れた少女の青春描く

2025年5月20日 16:00

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大阪アジアン映画祭で初披露され、撮影当時まだ現役高校生だった柳明日菜の初監督、脚本、主演作品「レイニーブルー」の公開が決定した。映画の舞台となった熊本のDenkikanで7月4日に先行公開され、7月18日からアップリンク吉祥寺で公開される。併せてポスタービジュアルと予告編が披露された。

本作は、小津安二郎作品で知られる名優・笠智衆の故郷である熊本県玉名郡玉東町を舞台に、同じく同郷出身の柳による初監督、脚本、主演作。撮影当時、現役高校生だった柳が、「映画は人生を変える出会い。私も映画を創って人の心を動かしたい」と、学校に行けなかった時期の葛藤、実体験を描いた青春群像劇だ。

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主演は映画「緑のざわめき」「メンドウな人々」などに出演する柳。共演に熊本出身の高良健吾中島瑠菜小沢まゆ、そして笠智衆の孫である笠兼三らが出演。また、シンガーソングライター・徳永英明の名曲「レイニーブルー」が劇中に挿入されており、少女の不安的な日常を表現している。

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主人公の中山蒼(柳)は、映画同好会のたった1人の部員。彼女が敬愛する映画人は同郷の大先輩・笠智衆。夏の日の放課後、部室からボロボロの1冊の脚本が見つかる。「この脚本は何? 誰がどんな気持ちで書いたんだろう?」。蒼の妄想はどんどん膨らんでいく。高校卒業後の進路を周りからとやかく言われるのが億劫で、憂鬱な日々を送っていた蒼だが、ある日、ラジオから流れてきた「レイニーブルー」を聴き、「私、何やってるんだろう?」と感じてしまう。ぎくしゃくする父との関係、味方か敵かよくわからない学校の先生、癖のあるクラスメイト。笠智衆生誕の地である玉名地域の人間模様と共に、17歳の蒼の日常と、小さな感情の揺れが丁寧に描れる。

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監督、キャスト、映画界からの応援コメントは以下のとおり。


柳明日菜(監督・脚本・主演)
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私の中学・高校は、日本のお父さんと呼ばれた俳優・笠智衆さんの卒業校です。私の家も笠さんの生家に近く、さらに私の生まれ年や中学入学年が笠さんとちょうど100年違いという不思議な縁があります。少し自慢したくなる話ですが、同級生の誰も知らないのが少し残念です。私は、映画や演劇などの文化芸術には「触れた人の心を変える力」があると信じています。私自身、10代の頃、同世代の演劇作品に心を動かされ、「10代のうちに映画をつくる」という夢を持ちました。何をどう始めればいいのかもわからない中、がむしゃらに動き、試行錯誤を重ね、もがきながらも少しずつ形にしてきました。この映画が、人々の心に新たな灯火を届け、映画の持つ力を再確認できる作品となることを願っています。

完成した本編を観た時、熊本に居た頃の高校時代の自分を思い出しました。女優になりたいとの夢を抱き、どうすれば夢に近づけるのかと模索していた日々。この映画は、遠くにあるかどうかの小さな光を見つめていたあの頃の私をそっと抱きしめ、その光を目指して遠回りしたり立ち止まったりしながら歩んできた今の私を丸ごと肯定してくれたようで、涙が溢れて仕方ありませんでした。撮影当時高校生だった柳明日菜監督の豊かな感性と溢れるほどの情熱に満ちた本作は、過去から現在、そして未来への架け橋となる映画だと感じています。誰かの夢を軽んじたり、勝手に無理だと決めつけるのではなく、一緒に考え応援できる大人でありたいと改めて思わせてくれました。この映画が一人でも多くの方に届くことを願っています。

「寺田」を演じさせていただきました、中島瑠菜です。初めて台本を読んだとき、柳監督の描く世界観に圧倒されたのを今でも鮮明に覚えています。そんな物語の中で「寺田」という役を通じて作品に携わらせていただけたこと、本当に嬉しく思っています。また、撮影は私の地元・熊本で行われ、期間中はずっと温かく、幸せな時間を過ごさせていただきました。熊本の美しい景観とともに、柳監督をはじめ、素敵なキャスト・スタッフの皆さんが丁寧に紡いだ青春の物語を、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。

レイニーブルー」の現場は様々な愛情に溢れていました。映画への愛、地元への愛、スタッフ陣の監督への愛、そして監督の笠智衆愛。そんな諸々の愛情がどのような作品として結実するのか。熊本の夏はとにかく「熱」く、幸せな時間を過ごさせていただきました。柳監督、楽しい現場をありがとう。また呼んで下さいね。

【応援コメント】
■奥山和由(映画監督・プロデューサー)
映画「レイニー ブルー」監督、主演の柳さんの表情に日本映画を切り拓く一筋の光みつけました。確実にAIの時代になるからこそ、人間のために必要な映画を作れる逸材です。
■竹中直人(俳優・映画監督)
遠くから聞こえる声…、風…、足音…、そして、懐かしい音色…。2度と戻ることの出来ないあの頃の自分…。監督のまなざしはとってもピュアで、みずみずしくて、情けなくて、やさしい。俳優たちのお芝居もおかしくて笑っちゃった。なんだかヘンでとてもチャーミングな映画をありがとうございました!
■暉峻創三(映画評論家、大阪アジアン映画祭プログラミング・ディレクター)
もう子供ではない、でも大人になり切れてもいない17歳という特別な年齢。その貴重な時期を生きる主人公の、不安定感、憂鬱、懸命さ、奔放さが、あらゆるショットを通じて刺すように伝わってくる。そして、それでも無限大の未来に向かってひたすら前へと歩み続ける力強い美しさに、圧倒される。
■遠藤洋路(教育を盛り上げる会代表、熊本市教育長)
大人になるにつれて、いつの間にか忘れてしまった青春時代。あの頃はなぜ、あんなにいつも悩み、傷つき、そして焦っていたのだろう。この映画で印象的だったのは、高校生と大人との、微妙な距離感です。大人のようで、大人ではない。高校生ならではの葛藤を等身大で描いた柳明日菜監督。熊本から羽ばたく若い力を応援しています。

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