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ニコラス・ウィンディング・レフン&小島秀夫による展覧会「SATELLITES」開幕 ふたりの友情、唯一無二の関係から生まれた親密な作品

2025年4月18日 21:00

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ニコラス・ウィンディング・レフンと小島秀夫による展覧会「SATELLITES」
ニコラス・ウィンディング・レフンと小島秀夫による展覧会「SATELLITES」

東京・港区のプラダ 青山店にて4月18日開幕した、ニコラス・ウィンディング・レフン監督とゲームクリエイター小島秀夫による展覧会「SATELLITES」の内覧会およびトークイベントが17日にあり、10年以上前から交友関係のあるレフンと小島がふたりの出会いから、本展覧会での試みなどを語った。

様々なジャンルの映画に造詣の深い小島は、米国の友人に薦められ鑑賞した日本公開前の「ヴァルハラ・ライジング」(09)でレフン監督作を知り「こんなに頭のおかしい人がいるんだ(笑)」と、その特異な才能にほれ込んだ。その後、映画関係者の協力を得てロンドンで食事をしたのが交友関係が始まったきっかけだと明かし、その際の印象を「生き別れた兄弟に会ったよう」と例える。

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レフンは「私はゲームには詳しくないので、(小島が)どういう人かよくわからなかった」と対面までは不安もあったようだが、通訳を介さないやりとりで「サイレンスの中にスピリチュアルな美しいつながりを感じた」「まるで双子のよう」と、すぐに意気投合したと明かす。「デートがうまくいった、セックスはしなかった。そういう関係です」と冗談めかし、「互いの人生で似たような経験もあるが、(それぞれが属する)業界も違うので、ライバルにならず、ビジネス関係でもないので、自由に話せ自分らしくいられる」と唯一無二の関係になった。

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小島が「サイレンスな関係」と呼ぶように、普段ふたりは言葉や文字ではなく、主に画像や絵文字、音楽や動画などをメールで送り合うスタイルで交流しているというが、「SATELLITES」はふたりの思索的な対話という言語を用いたユニークな作品だ。

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寝室やソファが配された、ミッドセンチュリー風のアパートをイメージした空間に、宇宙船を模したテレビが6台置かれ、そこに映し出されたレフンと小島によるおよそ2時間半のダイアログが展開される。もうひとつの小さな部屋には、カセットプレイヤーとたくさんのテープがあり、テープの中には、ふたりの対話を様々な言語でAI翻訳したものが収録されている。来場者はカセットを持ち帰ることも可能で、それを再生することで会場とは異なる展覧会を体験することができる。

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「人生の中でこれまでとは異なることをしなければいけない、息がつまりそうだった」と、映画ではない初のインスタレーション作品制作に挑んだきっかけを明かすレフン。「自分には特筆した才能はない」と謙遜しながらも「展覧会は自分が若いころから向き合ってきたものを表現する場」として臨み、クリエイターとして魂の理解者である小島に共作者として声をかけたそう。タイトル「SATELLITES」とあるように、「ふたつの孤独な衛星のような存在が、それぞれの親密な話をする」がテーマで、「今までで一番楽しい経験だった」と制作過程を振り返る。

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「普段の僕は緻密に物を作りたいタイプ、でもこれはそうではない作り方をしたかった」と小島。まずはふたりの姿をホログラムで表現するアイディアがあり「テーマについてなどは頻繁に話をして決めましたが、(映し出される映像は)ほぼライブです。そこが僕にとって新しい世界で、コンテや設計図も書かず、何も決めずに『SATELLITES』というテーマで、2人で映像に撮って展示する、そこが魅力だった」と、レフンとのコラボレーションを楽しみ「僕らふたりのおっさんのぼやきとも言えますが(笑)、空間をうまく利用したアートになった」と手ごたえを語った。

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この日は森美術館館長で美術キュレーターの片岡真実氏が聞き手となり、時間と空間、言語、AIの進化と人間とのかかわりなど、ふたりは個人的な体験談などを交えながら多岐にわたる話題でトークを展開した。展覧会「SATELLITES」は、プラダ 青山店で8月25日まで開催。

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