カンヌ映画祭「ある視点」部門受賞作、罪を背負う青年と犬との絆を描く「ブラックドッグ」9月19日公開
2025年4月12日 12:00

2024年の第77回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門最優秀作品賞受賞作「BLACK DOG」(英題)が、「ブラックドッグ」の邦題で9月19日公開される。
チャイナ・ノワールの譜系に連なる、罪を犯した一人と一匹の孤独な魂の邂逅と再生を、ブルーグレイの映像美で描きだす孤高のヒューマン・ドラマで、気鋭グァン・フーの監督作。カンヌ国際映画祭では優秀な演技を見せた犬に贈られるパルム・ドッグ賞の審査員賞も同時受賞した。
2008年、北京オリンピック開催間際の中国。誤って人を殺めてしまった青年ランは刑期を終え、ゴビ砂漠の端にあるさびれた故郷に帰ってくる。人の流出が止まら
ず廃墟が目立つ街には、捨てられた犬たちが野犬化し、群れとなっていた。ランを気に掛ける警官から地元のパトロール隊に誘われたランはある日、群れには入らず一匹で行動する黒い犬と出会う。頭が良く人に決して捕まらないその犬とランの間には、いつしか奇妙な絆が育まれていく――。
主演は「疾風スプリンター」「オペレーション・メコン」などアジア圏で絶大な人気を誇る肉体派俳優、エディ・ポンが、これまでの役柄と違った寡黙で孤独の影が滲むランを時にユーモラスに演じている。また、ランに生命力をもたらす雑技団員のグレープを中国で活躍するトン・リーヤーが、そのほか監督のジャ・ジャンクーも重要な役どころで出演している。
本作は、第69回バリャドリッド国際映画祭 監督賞&撮影賞のダブル受賞をはじめ、世界中で10以上の賞を受賞。さらには、2025年インディペンデント・スピリット賞外国映画賞や2024年ゴッサム賞監督賞にノミネート。第37回東京国際映画祭ガラ・セレクション含む、15以上の映画祭に出品された。第3回横浜国際映画祭(5 月4日~6日)でのオープニング上映も決定している。9月19日からシネマカリテほか全国公開。
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