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幼少期の性被害によって人生を変えられた2人の少年のその後を描く ジョセフ・ゴードン=レビット×ブラディ・コーベット「ミステリアス・スキン」4月25日公開

2025年2月28日 15:00

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2つのポスタービジュアル
2つのポスタービジュアル
(C)MMIV Mysterious Films, LLC

グレッグ・アラキ監督が、幼少期の性被害によって人生を大きく変えられた2人の少年の行く末を描き、世界各国の映画祭で大きな反響を呼んだ映画「Mysterious Skin」(04)が、製作から20年の時を経て「ミステリアス・スキン」の邦題で4月25日から公開される。ポスタービジュアル、予告編、場面写真、監督コメントが披露された。

ブレイク前のジョセフ・ゴードン=レビット、現在は監督として活躍するブラディ・コーベットがダブル主演し、00年代“ニュー・クィア・シネマ”のムーブメントを牽引してきたアラキ監督による本作は、第61回ベネチア国際映画祭(2004年)でのプレミア上映を皮切りに、トロント、サンダンス、ロッテルダム映画祭などでも上映され、世界中で大きな反響を呼んだ。

本作の原作はスコット・ハイムが1995年に発表し、ウィリアム・バロウズも絶賛した同名小説。日本では「謎めいた肌」として2016年にハーパーコリンズ・ジャパンより刊行された。

画像2(C)MMIV Mysterious Films, LLC

カンザス州の田舎町ハッチンソン。1981年の夏、リトルリーグのチームメイトである8歳の少年ブライアン(ブラディ・コーベット)とニール(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、幼い子供への性加害を常習的に行なっていた一人の“コーチ”(ビル・セイジ)によって大きく人生を狂わされる。精神的ショックから記憶を失い、後遺症にさいなまれる日々を過ごしていたブライアンは、やがて自分は宇宙人に誘拐されたために記憶を失ったのだと思い込むように。一方 “コーチ”と8歳の自分の間にあったものは「愛」だと信じていたニールは、彼の影を追い求めて年上の男たちを相手に身体を売りながら生きる道を選んだ。「空白の記憶」から10年——ブライアンが真実を取り戻そうとするうち、手がかりとして浮かび上がってきたのは繰り返し夢に現れる一人の少年。そして、その少年がニールであることをついに突き止めたブライアンだったが、すでに彼はニューヨークへと旅立ったあとだった……。

画像3(C)MMIV Mysterious Films, LLC

アラキ監督は、「人生のうち、何年かを費やして映画にしたいと思えるほどの情熱と興奮を覚えたのは、この作品に出会ったときだけでした。ずっと起きてきたのに決して語られることのなかった関係性や出来事が露になり、読者は心をかき乱されつつも惹きつけられてしまいます」と表現する。また、映画化にあたっては「こうした極めて不穏な場面に背を向けてしまうのであれば作る意味がないと思いました。それでは原作の持つ特別な力や、心を引き裂くような衝撃が失われてしまうからです。この物語は人々に気づきをもたらす、語られるべき話であり、それを途中で目をそらせない“映画”という形で見るのは強烈な体験になるでしょう。私としては、『ミステリアス・スキン』が見た人に変化を起こし、タブーへの沈黙を破るきっかけになることを願います」とその決意を語り、自身の実体験をもとに小説を著したスコット・ハイム自身も「これ以上の映画化はない」と太鼓判を押す、最良の実写版を作り上げた。

アイスランドの至宝シガー・ロスが劇中曲「Samskeyti」を担当。また、オリジナル劇伴を手掛けるのはハロルド・バッド&ロビン・ガスリー。その他にもスロウダイヴ、カーヴ、ライドなど浮遊感のあるシューゲイザー・サウンドが彩りを添え、予告編でも確認できる。4月25日から渋谷ホワイトシネクイントほか全国で公開。

▼コメント全文:グレッグ・アラキ監督
人生のうち、何年かを費やして映画にしたいと思えるほどの情熱と興奮を覚えたのは、この作品に出会ったときだけでした。ずっと起きてきたのに決して語られることのなかった関係性や出来事が露になり、読者は心をかき乱されつつも惹きつけられてしまいます。もし映画化でこうした極めて不穏な場面に背を向けてしまうのであれば作る意味がないと思いました。それでは原作の持つ特別な力や、心を引き裂くような衝撃が失われてしまうからです。この物語は人々に気づきをもたらす、語られるべき話であり、それを途中で目をそらせない“映画”という形で見るのは強烈な体験になるでしょう。私としては、「ミステリアス・スキン」が観た人に変化を起こし、タブーへの沈黙を破るきっかけになることを願います。本作のエンディングには、個人的に魔法のようなものを感じます。光と影が絶妙な塩梅で共存していると感じるんです。嘘くさいハッピーエンドではありませんが、完全に絶望しかないわけでもなく、一筋の希望が見えます。観たあとには、私が真に望んだのはどちらなのかという疑問が残るでしょう。

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