“本物”に囲まれた――舞台は刑務所「シンシン SING SING」コールマン・ドミンゴが“18日間の撮影の苦労”を語る
2025年2月27日 10:00

第97回アカデミー賞で3部門(主演男優賞、脚色賞、主題歌賞)にノミネートされた「シンシン SING SING」に主演したコールマン・ドミンゴが“18日間の撮影の苦労”を語るコメントが公開された。
本作の舞台は、米ニューヨークに実在する、最重警備のセキュリティを誇るシンシン刑務所。そこで行われている、舞台演劇を通して収監者の更生を目指すプログラム 「RTA(Rehabilitation Through the Arts)」に取り組むなかで育まれていく友情と再生を描き出す。主要キャストの85%以上が、実際にシンシン刑務所の元収監者であり、演劇プログラムの卒業生および関係者たちで構成される、ユニークかつ挑戦的なプロジェクトとなっている。
主人公は、無実の罪で収監された男・ディヴァインG。聡明な彼は、自らの潔白を証明するため大部分の時間を刑務所の法律図書館で過ごし、釈放を求めて様々な手段を日々模索していた。「世間から注目されれば助けになるかもしれない」と小説も執筆。その後、芸術を通して収監者の更生を目的とした演劇プログラム「RTA」に出合い、彼の人生が変わっていく。

そんなディヴァインGを演じたのが、本年度のゴールデングローブ賞、アカデミー賞の主演男優賞にノミネートを果たしたドミンゴ。「ラスティン ワシントンの『あの日』を作った男」に続き、2年連続ノミネートの快挙となった。
監督・脚本をグレッグ・クウェダーは、脚本執筆の段階からコールマンにこの役を演じてほしいと考えていたという。
さらにコールマン本人も「私は教育的演劇でキャリアを始めたんです。地元であるサンフランシスコの高校をいくつも訪れては演技を披露し、HIV、エイズ、紛争解決といった重要な問題について子どもたちに授業を行いました。芸術によって子どもたちに影響を与えようとしていたんす。だから RTAについてもすぐに理解ができました」と自身の活動との共通点を見出した。そして、自身の製作会社で映画を作ることに同意した。
映画の85%以上のキャストは、以前シンシンに収監され演劇プログラムに参加した人々。“本物”ばかりが揃った現場にコールマンは「大変な挑戦でした。実際にその場にいた人たちの中で中心的人物を演じなければいけないんだから。この本物たちの海の中で、私が立ってみても、うまくいくとは思えなかったんです。さらに私は次の作品の撮影も控えていて、撮影期間はたったの18日しかなかっ
たんです。でもみんな映画のために全力を尽くしてくれたので、素晴らしい作品に仕上がりました」と語っている。

劇中本人役を演じた元収監者の俳優たちは皆揃って「コールマンは常に謙虚で『主演俳優だ』と威張り散らかすことなく、私たちに寄り添ってくれました。演技についてもたくさんのことを学びました」と口にしている。
「シンシン SING SING」は、4月11日から東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開。
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