“オリンピック狂”だった少年がプロデューサーに! ショーン・ペン「セプテンバー5」への熱い想いを語る
2025年2月22日 08:00

1972年ミュンヘン五輪で起きた人質テロ――五輪史上最悪の事件として、今もなお語り継がれている歴史的な1日を基に描かれる「セプテンバー5」(公開中)。同作のプロデューサーを務めたのは、ショーン・ペン。このほどペンが製作秘話を語ったインタビューが披露された。
本作は、1972年のミュンヘンオリンピックで発生したパレスチナ武装組織「黒い九月」に襲撃されたイスラエル選手団11人が犠牲になったテロ事件を題材に、ABCテレビのオリンピック中継クルーの視点から描いた衝撃の社会派映画。緻密な脚本と重厚な映像で圧倒的な緊迫感を描き出し、米映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」では批評家スコアが93%、観客スコアが91%を獲得(2月19日時点)。第97回アカデミー賞では、脚本賞にノミネートされている。
日本では2月14日に公開され、ネット上では「圧倒的な臨場感がヤバイ」「緊迫感が半端ない」「怒涛の90分」「息をつかせない濃厚な90分」「鳥肌が止まらない」「没入感がエグい」「実にスリリングで面白い」と手に汗握るスリリングな展開に浸った声が溢れている。さらに「構成の妙」「脚本の見事さ」「実話モノの中でも屈指の出来」「本年度ベスト!」「文句なしの傑作」だったという声も見受けられ、「オリンピックでこんなテロ事件があったことを初めて知った」「今とても意義のある作品」「今上映されるに相応しい映画」「メディアのあり方を考えさせられる」と本作の特異性に注目が集まっている。
1972年、当時12歳だったショーン・ペンは、自らを「オリンピック狂だった」と語るほど、夢中になってオリンピックを観戦していた。
また、脚本も手がけたティム・フェールバウム監督については絶対の信頼を寄せている。
さらに、自身の長年にわたる俳優経験から、キャストの魅力についても語っている。
「セプテンバー5」の製作において、ペンの存在が決定的な役割を果たしたことは間違いない。本作の撮影監督マルクス・フェーデラーと、ショーン・ペンの製作パートナーの一人であるジョン・ビルダームートが、ドウェイン・ジョンソン主演映画「レッド・ノーティス」の撮影現場で「セプテンバー5」について話したことがきっかけとなり、ペンの製作会社「Projected Picture Works」が「セプテンバー5」の映画化に向けて協力することを決めた。ペンが「脚本を読んですぐにやると決めた」と絶賛し、脚本の質の高さを確信したからだ。
「Projected Picture Works」が参加した瞬間から、アメリカでの「セプテンバー5」の道が急に開かれた。「ショーン・ペン製作」と記されたメールを送るだけで、扉が次々に開かれる。脚本はすぐに読まれるようになり、反応も早かった。このことが最終的に、素晴らしいキャストやスタッフを集めることに繋がっていった。
本作が持つ本質的なテーマについては「この映画には、人間の恐怖と美しさ、その両方が映し出されています。スポーツの卓越性、献身、人生の大半をその道に捧げる人々の姿、そしてジャーナリズムに身を捧げる者たちの葛藤。この映画は“物語の一部”に過ぎませんが、それが極めて重要な一部であり、私たちみんながさらなる真実を探求するきっかけになればと願っています」と熱く語っている。
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