アカデミー賞、AI使用の開示義務化を検討 「ブルータリスト」など話題作で活用相次ぐ
2025年2月13日 11:00

米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーの理事会と各部門執行委員会が、ノミネート作品におけるAI技術使用の開示を必須要件とする方針を検討していることが、米バラエティの取材で明らかになった。アカデミー賞10部門にノミネートされた「ブルータリスト」などでAI技術の活用が相次いでおり、2026年の規則改定で開示を義務化する見通しだ。
現在、AI技術の使用開示は任意となっているが、「ブルータリスト」「エミリア・ペレス」など複数の作品でAIを活用した事実が判明。「ブルータリスト」のブラディ・コーベット監督は、ハンガリー語のセリフ編集にAI音声技術「Respeecher」を使用したことを認めている。
VFX(視覚効果)分野では、すでに幅広くAI技術が導入されている。オーストラリアのライジング・サン・ピクチャーズ社は、独自開発したAIツール「Revize」を「マッドマックス フュリオサ」や「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」などで使用。「フュリオサ」では、主人公を演じる子役から成人した姿への自然な変化を表現するため、約150カットでこの技術を活用したという。
アカデミー賞の科学技術評議会は現在、各部門でのAI使用状況を調査し、開示義務化に向けた具体的な規定の検討を進めている。VFX部門のベテラン会員は「新技術を革新的な方法で活用し、業界全体の発展に貢献することは重要だが、その過程での透明性も必要不可欠だ」と指摘している。
アカデミー賞の新規則は2026年4月に発表される予定。映画産業におけるAI技術の位置づけを明確化する重要な指針となりそうだ。
関連ニュース




【第97回アカデミー賞ノミネート全リスト】「エミリア・ペレス」が最多12部門13ノミネート!日本勢は伊藤詩織監督が長編ドキュメンタリー部門、西尾大介監督「あめだま」が短編アニメ部門に選出
2025年1月24日 00:02


映画.com注目特集をチェック

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

メガロポリス
【映画の“神”が186億円の自腹で製作した狂気の一作】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

宝島
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】すさまじい映画だった――全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

まったく“別次元”の興奮体験
【「トップガン マーヴェリック」を観た人類におくる】あの“胸アツ”を更新する限界突破の超注目作
提供:ワーナー・ブラザース映画

フロントライン
【感情、爆発。】日本を代表する超豪華キャスト。命を救う壮絶な現場。極限の人間ドラマ。魂の渾身作。
提供:ワーナー・ブラザース映画

“生涯ベスト級”の声多数!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

ネタバレ厳禁映画の“絶品”登場!
【超・超・超・超・異色展開】このカオス、このサプライズの波状攻撃…あまりにも好きすぎた
提供:バンダイナムコフィルムワークス