映画.comでできることを探す
作品を探す
映画館・スケジュールを探す
最新のニュースを見る
ランキングを見る
映画の知識を深める
映画レビューを見る
プレゼントに応募する
最新のアニメ情報をチェック
その他情報をチェック

フォローして最新情報を受け取ろう

検索

寛一郎、坂東龍汰にアイヌ語のセリフ披露を無茶ぶり 主演映画「シサム」完成に「ドキドキ」

2024年8月26日 20:45

リンクをコピーしました。
(左から)坂東龍汰、寛一郎
(左から)坂東龍汰、寛一郎

映画「シサム」(「ム」の正式表記は、小文字表記)の完成披露舞台挨拶が8月26日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、主演の寛一郎をはじめ、和田正人坂東龍汰平野貴大サヘル・ローズ緒形直人中尾浩之監督が出席。寛一郎は「撮影は1年前くらいで、やっと公開できます。ちょっとドキドキしています」と心境を明かした。

画像2

本作は、蝦夷地と呼ばれた現在の北海道を領有した松前藩が、アイヌとの交易をおこなっていた史実をもとに、アイヌと和人との歴史を描いた人間ドラマ。

舞台は、江戸時代前期。北海道の南西部にある松前藩はアイヌとの交易品を主な収入源としていた。松前藩藩士の息子・孝二郎(寛一郎)は、兄・栄之助(三浦貴大)とともにアイヌとの交易で得た品を他藩に売る仕事をしていたが、ある夜、使用人の善助(和田正人)の不審な行動を見つけた栄之助は善助に殺されてしまう。兄の敵討ちを誓った孝二郎は善助を追って蝦夷地へと向かうが、やがてアイヌの人々との交流を通じて、己の価値観や生き方を模索していく。

主人公・孝二郎を演じた寛一郎は「小学生くらいのときに、アイヌのとある集落を2週間くらい訪れていたことがありました。そこから20年くらい経って、アイヌの作品のオファーをいただいた。これも縁だなと思い、アイヌの文化について知りたいという思いがありました」と振り返る。

画像3

敵役を演じた和田は、寛一郎について「以前から面識はあって、いつかご一緒したいなと思っていた。面と向かってお芝居するときの気迫というか、セリフにない思いや熱とどう対峙するか緊張感があった」と熱演を称える。さらに、和田は「彼(寛一郎)はホテルの部屋に筋トレ器具を置いて筋トレしていて。僕は近くのスポーツジムで筋トレしていて。筋トレバトルでした」と、撮影外での“バトル”を告白した。

アイヌ語でのセリフに挑戦した坂東は、「寛一郎が主演って聞いて、絶対にやるって決めました。プライベートでも仲良くしていただいているので、やっと共演できるってワクワクしていたのですが、台本を開いてギョギョみたいな。一気に不安が募って、寛一郎に連絡しました」と苦笑。

画像4

それでもひたすら繰り返し練習したという坂東は「いまだにセリフが忘れられないです。脳内にあって、撮影から1年ちょっと経ちますが、いまだに覚えています」と明かすと、寛一郎は「なんか言って」とアイヌ語でのセリフ披露を無茶ぶり。坂東は驚きながらもアイヌ語でのセリフをすらすらと披露し、観客から拍手が沸き起こった。

画像5

なお、坂東は劇中ではひげをつけており、素顔で登壇した今日は共演シーンの多かったサヘル・ローズから「はじめまして」と挨拶されたというエピソードを話して笑わせていた。

画像6

最後に、寛一郎は「アイヌという人たちがこの地に存在したこと、豊かな文化を築いてきたこと、その文化が徐々に失われつつあること。僕らはその文化を絶やさず、未来につなぐためにこの映画を作ったと思います」とメッセージ。「今日も僕らの生きている世界では価値観や歴史の衝突でさまざまな困難があると思います。僕らはこれからどうするべきか模索するべきだと思います。まず知ることが大事で、この映画が知るきっかけになってくれれば」と呼び掛けていた。

シサム」は、9月13日からTOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開。

フォトギャラリー

寛一郎 の関連作を観る


Amazonで関連商品を見る

関連ニュース

映画.com注目特集をチェック

関連コンテンツをチェック

シネマ映画.comで今すぐ見る

それでも夜は明ける

それでも夜は明ける NEW

第86回アカデミー作品賞受賞作。南部の農園に売られた黒人ソロモン・ノーサップが12年間の壮絶な奴隷生活をつづった伝記を、「SHAME シェイム」で注目を集めたスティーブ・マックイーン監督が映画化した人間ドラマ。1841年、奴隷制度が廃止される前のニューヨーク州サラトガ。自由証明書で認められた自由黒人で、白人の友人も多くいた黒人バイオリニストのソロモンは、愛する家族とともに幸せな生活を送っていたが、ある白人の裏切りによって拉致され、奴隷としてニューオーリンズの地へ売られてしまう。狂信的な選民主義者のエップスら白人たちの容赦ない差別と暴力に苦しめられながらも、ソロモンは決して尊厳を失うことはなかった。やがて12年の歳月が流れたある日、ソロモンは奴隷制度撤廃を唱えるカナダ人労働者バスと出会う。アカデミー賞では作品、監督ほか計9部門にノミネート。作品賞、助演女優賞、脚色賞の3部門を受賞した。

aftersun アフターサン

aftersun アフターサン NEW

父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。

HOW TO HAVE SEX

HOW TO HAVE SEX NEW

ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。

愛のぬくもり

愛のぬくもり NEW

「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。

卍 リバース

卍 リバース NEW

文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。

痴人の愛 リバース

痴人の愛 リバース NEW

奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。

おすすめ情報

映画ニュースアクセスランキング

映画ニュースアクセスランキングをもっと見る

シネマ映画.comで今すぐ見る

他配信中作品を見る