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「本当に藝大に受かるんじゃないか」眞栄田郷敦の熱意に講師が太鼓判 半年以上の猛特訓「ブルーピリオド」キャストメイキング写真&眞栄田の絵画公開

2024年6月14日 08:00

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眞栄田が実際に描いた絵画も公開
眞栄田が実際に描いた絵画も公開
(C)山口つばさ/講談社 (C)2024映画「ブルーピリオド」製作委員会

眞栄田郷敦が主演し、山口つばさ氏による人気漫画を実写映画化する「ブルーピリオド」。主人公・矢口八虎を演じる眞栄田、八虎の同級生・ユカちゃん(鮎川龍二)役の高橋文哉、八虎のライバル・高橋世田介役の板垣李光人、そして、八虎の美術部の先輩・森まる役の桜田ひよりの絵画練習風景のメイキング写真が公開された。

原作は、2017年6月に「月刊アフタヌーン」(講談社)で連載開始され、「TSUTAYAコミック大賞」「このマンガがすごい!」など国内の主要漫画賞にノミネートされ、「マンガ大賞2020」を受賞した大ヒット作。アニメ化、舞台化もされ、累計発行部数は700万部を超える。萩原健太郎監督がメガホンをとり、メインキャストの4人のほか、薬師丸ひろ子江口のりこ石田ひかり中島セナ秋谷郁甫兵頭功海三浦誠己、やす(ずん)らが共演する。

まわりの空気を読みながら器用に生きてきた高校2年生、主人公の矢口八虎(眞栄田)。ある日、美術の授業で「私の好きな風景」という課題を与えられ、仲間と夜を明かした後に見た早朝の渋谷の風景を描く。“青く”見えたその風景を想いのままに描くことで、「生きている実感」を感じ、美術に自分の生きる道を見つける。

「東大より難しい」と言われる東京藝術大学への受験を決意する八虎が美術予備校で出会う天才・高橋世田介(板垣)、八虎の背中を押す同級生のユカちゃん(高橋)、先輩・森まる(桜田)という仲間やライバルに出会う中で、八虎はもがきながらも挑戦し続ける。

今作は、絵を描く手元やシーンに吹き替えを一切使用しないことにこだわった。絵画練習開始日に実際に絵を描いた眞栄田は、6時間もの間一度も席を立たず、水も飲まず、驚くほどの集中力で絵に打ち込んだという。眞栄田の指導を担った、新宿美術学院講師の海老澤功氏も「この調子で頑張れば、本当に藝大に受かるんじゃないか」と称えるほど、キャンバスに向かう姿は八虎そのものだったそう。

画像3(C)山口つばさ/講談社 (C)2024映画「ブルーピリオド」製作委員会

美術アドバイザーを務めたアーティストの川田龍氏は、高橋、板垣、桜田のセンスを絶賛。高橋には「丁寧な観察でしっかり形が見える」、板垣には「世田介のような、真摯な観察眼を感じられる」、桜田には「練習を重ねるうちに自分の中のリズム感をつかみ、それを形にしていくという絵心がある」とそれぞれの作品を分析。「美大を目指す受験生と同じようにそれぞれ個性があって、すごく多彩だなと思いました」とコメントを寄せている。

画像4(C)山口つばさ/講談社 (C)2024映画「ブルーピリオド」製作委員会

本気で挑んだ練習を経て、役者たちの絵画に対する姿勢は、講師陣が「違和感がない」と太鼓判を押すまでのレベルに到達。クランクインの1週間前には、各自が役の扮装をして絵の合同練習をする機会が設けられ、眞栄田は高橋や板垣と絵の練習をした際の印象を明かした。「(板垣君は)本当に天才のような雰囲気があって、八虎はこういう気持ちなんだろうなと合同練習から凄く掴めたような気がします」と板垣の佇まいが役作りに役立ったと語る。眞栄田は高橋について「物の捉え方が独特で面白いなと。やっぱり日本画という別の科だったので、そういうのも面白いなと思いました」と振り返る。

画像5(C)山口つばさ/講談社 (C)2024映画「ブルーピリオド」製作委員会

合同練習時に現場を訪れた原作者の山口つばさ氏は「八虎たちが目の前に現れて夢のよう」と感激のコメント。今回の映画化のために、基本的には原作に出てくる絵の作家と同じ方に描いてもらったそうだが、美術初心者の八虎が描く絵に関しては、段階を踏んで徐々に上達していく過程が見えるような絵を数ブロックに分けて用意した。そして、最終的に揃った絵はなんと401枚。74人ものアーティストが協力して「ブルーピリオド」に欠かせない要素を構築した。

さらに、このほど眞栄田自身が描いた大きく羽ばたく鳥の絵の写真も公開された。〈勝利〉がテーマになっており、眞栄田は「勝利=自由」と考え、「とにかく自由に描いた」という作品は劇中でも使用されている。映画は8月9日全国公開。

眞栄田郷敦が「勝利」をテーマに描いた
眞栄田郷敦が「勝利」をテーマに描いた

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