病気の父と久々に再会する夏の1日、7歳の少女の心は揺れ動く ベルリン受賞作「夏の終わりに願うこと」8月9日公開
2024年5月16日 10:00

第73回ベルリン国際映画祭のエキュメニカル審査員賞を受賞し、第36回東京国際映画祭でも上映された「トーテム(原題)」が、「夏の終わりに願うこと」の邦題で、8月9日に公開されることが決定した。本作は、病気の父と久々に再会する夏の1日を通して、揺れ動く少女の心をみずみずしく描く物語。あわせてポスタービジュアル、場面写真もお披露目された。
7歳の少女・ソルは、父・トナの誕生日パーティのため祖父の家を訪ねる。ソルは、病気で療養中の父と久しぶりに会えることを喜ぶが、「身体を休めているから」となかなか会わせてもらえない。従姉妹たちと無邪気に遊びまわることも、大人たちの話し合いに加わることもできず、苛立ちや不安が募るばかりのソル。やがて父との再会を果たしたとき、それまで抱えていた思いが溢れ出し、ソルは“新たな感情”を知る。喜び、悲しみ、希望、落胆――波打つ自身の感情の変化に戸惑いながらも、ソルはあることを願う。

本作は、「メキシコ映画界の新たなパイオニア」(IndieWire)とも評される新鋭リラ・アビルスの長編第2弾。東京国際映画祭ほか70以上の映画祭で上映され、第96回アカデミー国際長編映画賞のショートリストにも選出されるなど、世界中で注目を集めた。主演を務めるのは、映画初出演のナイーマ・センティーエス。個性豊かな登場人物たちとのアンサンブルが、見る者を魅了する。
ポスターでは、強く照りつけながらも優しく包み込むようなメキシコの太陽の光を浴びるソルの表情が印象的。その強い眼差しとは裏腹に、「ずっと一緒に、いられたら。」というコピーが添えられており、物語に通底する切なさと、待ち受ける運命の過酷さを予見させる。場面写真は、バースデーケーキの灯を前に、心ここにあらずな様子のソルを活写。7歳の少女が最愛の父の誕生日に願ったこととは何か――大人びた表情が意味深で、本編への期待が高まる。
「夏の終わりに願うこと」は、8月9日からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。
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