戦後ドイツを代表する芸術家にヴェンダースが3Dで肉薄「アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家」予告編、場面写真
2024年4月8日 08:00

ヴィム・ヴェンダース監督が、戦後ドイツを代表する芸術家であり、ドイツの暗黒の歴史を主題とした作品群で知られるアンゼルム・キーファーの生涯と、その現在を追ったドキュメンタリー「アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家」の予告編、場面写真が公開された。
アンゼルム・キーファーは、ナチスや戦争、神話などのテーマを、絵画、彫刻、建築など多彩な表現で壮大な世界を創造する、戦後ドイツを代表する芸術家。1991年、高松宮殿下記念世界文化賞・絵画部門を受賞。ヴェンダース監督と同じ、1945年生まれであり、初期の作品の中には、戦後ナチスの暗い歴史に目を背けようとする世論に反し、ナチス式の敬礼を揶揄する作品を作るなど“タブー”に挑戦する作家として美術界の反発を生みながらも注目を浴びる存在となった。
1971年からは、フランスに拠点を移し、わらや生地を用いて、歴史、哲学、詩、聖書の世界を創作している。彼の作品に一貫しているのは戦後ドイツ、そして死に向き合ってきたことであり、“傷ついたもの”への鎮魂を捧げ続けている。
予告編では、広大なアトリエの床に寝そべる、上半身裸のキーファーの自由奔放な姿に始まり、その代名詞とも言える巨大な芸術品を作りだす秘密に迫る。そして、歴史的背景を感じずにはいられない立体的な作品が私たちの眼前に迫る。ヴェンダース監督が2年の月日をかけて映像化した、アンゼルムの芸術作品の全貌が立ち現れ、「まだ高みに到達していない。私は止まらないんだ」というキーファーの声が静かに響く映像となっている。

場面写真は、インタビューカットや、ナチス式の敬礼をする自身の姿を撮影したシリーズ「占領」の1枚の他、キーファーの幼少期を演じるヴェンダースの孫甥アントンや青年期を演じる、息子のダニエル・キーファーのカットも追加された。また、巨大な作品の前に佇む、ヴェンダース監督の2ショットも確認できる。
6月21日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国順次公開。
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