ノーラン監督、「オッペンハイマー」でボーナス106億円獲得か
2024年3月9日 12:00

今年のオスカー最有力候補とみられているクリストファー・ノーラン監督が、「オッペンハイマー」で推定7200万ドル(約106億円、1ドル147円換算)の報酬を手にすると、米フォーブス誌が報じた。
製作のユニバーサル・ピクチャーズは同作の権利を獲得するための契約の一環として、興行収入の15%をノーラン監督に支払うことに合意した。ノーラン監督は当初20%を要求していたが、最終的に15%で決着。残りの5%は、ノーランの妻で長年の製作パートナーであるエマ・トーマスに契約の一部として支払われる可能性があったようだ。
フォーブスの試算では、現時点での同作の世界興行収入9億5700万ドルをベースに、興収の半分が映画館に支払われると仮定し、4億7850万ドルの15%は約7200万ドルになると算出。内訳は明かされていないが、ブルーレイやPVODの販売や、ストリーミング配信のライセンス料が織り込まれると8500万ドルに達し、そこから代理人や弁護士に対する報酬を差し引くと7200万ドルを手にするという推定だ。
両者が締結したのは、劇場公開1日目からの累計興行収入をもとに金額が決定する「ファーストダラー・グロス」と呼ばれるバックエンド契約の一種。支払いが作品公開後になるため、その分、製作前に支払う報酬や出演料を抑えることを可能にする。ノーラン監督は、同作の製作費を1億ドルに抑えるため、自身の製作・監督・脚本の報酬を減らしたが、バックエンドで巻き返す戦略をとったようだ。
また、ノーラン監督は、IMAXで3週間の独占上映を要求し、「オッペンハイマー」公開の前後数週間はユニバーサルに何も公開させないように働きかけ、優位な興行が長期間続くように交渉したとのこと。作品の成功のみならず、自分自身の成功も最大限に引き上げたと言えるだろう。
「オッペンハイマー」は3月29日全国公開。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった1秒のシーンが爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

186億円の自腹で製作した狂気の一作
【100年後まで語り継がれるはず】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画は!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

すさまじい映画だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

“生涯ベスト”の絶賛!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

究極・至高の“昭和の角川映画”傑作選!
「野獣死すべし」「探偵物語」「人間の証明」…傑作を一挙大放出!(提供:BS10 スターチャンネル)