ワーナーとパラマウントが合併に向けた交渉を開始

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ハリウッドを揺るがす大合併の可能性が浮上している。ワーナー・ブラザース・ディスカバリーとパラマウント・グローバルが合併に向けた話し合いを行っていると米Deadlineが報じている。

パラマウント・グローバルのボブ・バキッシュCEOとワーナー・ブラザース・ディスカバリーのデビッド・ザスラブCEOは、ニューヨークのタイムズスクエアにあるパラマウントの本社で会合を持った。

関係者によると、交渉の初期段階にあるようだが、パラマウントの大株主であるナショナル・アミューズメンツのシャリ・レッドストーンCEOは、パラマウントの一部、あるいは全社を売却した場合のメリットについて聞き込み調査をしている段階。最近、レッドストーンはナショナル・アミューズメンツ、および、パラマウントの売却を検討しているそうで、スカイダンスやレッドバード・キャピタルなどが売却先として候補になっているという。

バキッシュCEOとザスラブCEOとの会合にレッドストーンは参加しなかったものの、ザスラブCEOとは先週、個別に面会をしているという。

ワーナー、パラマウントの両社は動画配信のための巨額予算と大きな負債を抱えている点で共通している。ワーナー・ブラザース・ディスカバリーはワーナーメディアとディスカバリーの合併後、高額な負債を背負っており、パラマウントもCBSとバイアコムの再統合による株価の低迷に苦しんでいる。

合併が実現すれば、ハリウッドにおけるパワーバランスの変化は避けられない。両社の合併は、動画配信市場における競争力を高めると同時に、エンターテイメント業界全体の構造を変える可能性がある。

だが、この合併が実現するかどうかはまだ不透明である。両社は公式なコメントを避けている。