稲垣吾郎「俳優として本当に幸せ」 新垣結衣、磯村勇斗らが共演「正欲」メイキング映像&写真公開
2023年11月17日 15:00
第36回東京国際映画祭で最優秀監督賞と観客賞を受賞した「正欲」(公開中)の撮影メイキング写真と映像(https://youtu.be/ZfH51nRDcjM)が、このほど公開された。
朝井リョウ氏による同名小説を、監督・岸善幸、脚本・港岳彦、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香らの共演で映画化。家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく。
SNSでは「今年観た邦画の中でも屈指の傑作」「思いが溢れて涙が止まらなかった。キャストの皆さん、本当に素晴らしかったです」「苦悩する人物を演じ切った俳優陣が素晴らしく、繋がりの尊さと多数派の視野の狭さを問う秀作だった」「顕在化した深層が溢れ出て、本当に観る前の自分に戻れない」といった絶賛の声が相次いでいる。
メイキング映像は、検察官の啓喜役の稲垣や、秘密を共有し合う夏月と佳道を演じた新垣と磯村が、それぞれ岸監督に演出を受ける様子を活写。風船の膨らませ方について細やかな仕草を提案する稲垣、セリフの言い方についてニュアンスをすり合わせていく磯村など、現場で岸監督とディスカッションを重ねながら撮影している様子が収録されている。
岸監督は「この作品ではみなさんとじっくり話しながら作っていくことができ、とても充実した作品になったと思います」とコメントしており、語り甲斐のあるテーマを扱う映画だからこそ、キャスト陣との入念な話し合いが非常に重要だったことを明かしている。
劇中でも印象的な、着衣のままプールに浮かぶ夏月のシーンの裏側では、スタッフたちに囲まれながら撮影に挑む新垣の姿が。ほかにも、笑顔が飛び交う撮影の合間の様子も収められている。まるで夏月と佳道のように穏やかに談笑する新垣と磯村、大学のシーンで共演した佐藤、東野、坂東希と岸監督が、劇中のシリアスな役柄とは打って変わって楽しそうに写真撮影に望む姿は、本編を観た後だとさらに味わい深いものになるはずだ。
映像の最後に収められているのは、主演を務めた稲垣のクランクアップ時の挨拶。岸監督を始めとするスタッフや共演者たちの姿から「この作品にかける情熱と思いがすごく伝わってきた」という稲垣は「みなさんが妥協することなくワンカットずつ丁寧に粛々とものづくりをされている姿に、やっぱり映画の現場っていいなと思いました。こういうところでお仕事ができるというのは、俳優として本当に幸せなことだと思っています」と語っている。
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