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深川麻衣、アイドル卒業後の“葛藤”明かす「いろんな壁にぶつかった」

2023年11月4日 12:52

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役に寄り添い主演を担った深川麻衣(左)
役に寄り添い主演を担った深川麻衣(左)

実体験に基づく小説を映画化した「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」の公開記念舞台挨拶が11月4日、東京・TOHOシネマズ六本木で行われ、主演の深川麻衣井浦新松浦りょう柳ゆり菜、元「SDN48」のメンバーで原作者の大木亜希子穐山茉由監督が登壇した。

メンタルを病み退職することになった元アイドルの安希子(深川麻衣)は、友人から、都内の一軒家でひとり暮らしをする56歳のサラリーマンとの同居生活を提案される。予想外の提案に戸惑いながらも安希子は、ササポンと呼ばれるその中年おじさん(井浦新)との奇妙な同居生活を始める。

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自身もアイドルグループ「乃木坂46」を卒業し、俳優業に歩み出た経歴を持つ深川は、「私も安希子と同じ境遇で、共通点も多いので、共感できた」と役どころに親近感。自身の卒業については「当時は事務所も決まっていない状況で、何とかなるという勢いだった」と振り返り、「お仕事を始めた頃は、いろんな壁にぶつかった。グループの看板が取れた個人として勝負しないといけないが、俳優さんと同じ土俵に立つのが恥ずかしく、もんもんとしていた」と葛藤を明かした。

印象に残るセリフは、ササポンの「まあ、テキトーに」だといい、「やるだけやったら次。いい意味で切り替えができる言葉。わたしも“テキトー”に頑張っていきたい」。観客には「身近な幸せを感じるきっかけになれば」とメッセージを送った。

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一方、原作者の大木は「覚悟を決めて本を書いた。うれしい奇跡が起きたなと思う」と映画の公開に感涙。主人公を演じた深川については、「まるで私の分身、双子のもう1人のよう」と絶賛した。作中では、ヒロインの銀行残高が10万円という設定だが「実際には3万円だった。実の姉が不憫に思って、20万円を貸してくれて。先日返済できました(笑)」と報告すると、客席からは温かい拍手が起こった。

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井浦は「作品が見てくださった人に寄り添ってくれる。ポップコーンを食べながら見るのが似合う、優しく緩やかな作品」だとアピール。穐山監督は「誰が見ても、親近感が湧くような等身大の人物を丁寧に描きたかった」と話していた。

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