韓国の江南、中国、日本の麻薬密売トライアングルを警戒し、捜査本部が設置された1995年。主人公パク・ジュンモ(チ・チャンウク)は、田舎の刑事ながら捜査本部の一員となり、昇進を狙って麻薬カルテルに潜入することを決意する。しかし、そこで目の当たりにしたのは、犯罪組織のリーダーであるチョン・ギチョル(ウィ・ハジュン)と、妻で麻薬保安官のユ・ウィジョン(イム・セミ)との知られざる過去の関係だった。
――本作への出演を決めた理由を教えてください。
チ・チャンウク「ノワール作品に興味があったんです。そこで描かれる人間模様にも魅力を感じましたし、久しぶりにアクションにも挑戦したかった。これまで出演した作品(「
ヒーラー 最高の恋人」など)で、
チ・チャンウクといえば、ロマンティックコメディという印象も強いでしょうし、支持してくださったファンの皆さんには感謝していますが、俳優として、同じ役柄ばかりを演じてはいられない。僕自身が心惹かれるキャラクターを演じながら、新たな魅力を発見してくだされば幸いです」
ウィ・ハジュン「韓国では、若い世代がリードするノワール作品が、なかなか生まれてこなかった。ぜひ、新しい感性やカラーを生かした作品を撮ってみたいと思ったんです。アクションに加えて、物語が進むうち、そこから見えてくる“最悪”な人間模様や、本性、感情が映し出されていて、とても新鮮な作品になっていると思います」
イム・セミ「同感です。エンタテインメントとして面白いのはもちろん、描かれるドラマや人物像がとても興味深いんです」
――先ほど、
チ・チャンウクさんがおっしゃった通り、「
最悪の悪」では皆さんそれぞれが、これまでのイメージを打ち破る役どころに挑んでいますね。
チ・チャンウク「楽しさと同時に、もちろん苦労の絶えない現場でした。常に緊張しながら、アクションにも挑戦し、心身ともに大変だったのは確かです。ただ、監督(
ハン・ドンウク)のことを信頼していましたので、話し合いを重ねながら、監督から『OK』の声をもらうことを目指しました」
ウィ・ハジュン「カリスマ性のある悪役なので、何を考えているのかわからない、冷たい雰囲気を意識しました。同時に相手に応じて、態度を変えるあいまいな部分も持っているので、まなざしや動作、呼吸で表現したいと思いました」
――
イム・セミさん演じるウィジョンは、夫のジュンモと犯罪組織のリーダーであるギチョルの間で揺れ動くという複雑な役どころですね。
イム・セミ「その通りです。ふたりの男性にそれぞれの思いを抱くウィジョンとは、一体どんな女性なのか? 率直に好奇心がありましたが、その人物像を深く考えるほど、心臓がドキドキしてしまって(笑)」
――ディズニープラスでの配信を通して、本作が世界中の視聴者に届けられることに、俳優としてどんな可能性を感じますか?
チ・チャンウク「俳優にとっても、視聴者にとっても良いことだと、前向きに捉えています。出演した作品がグローバルに、さまざまな国の人たちに見てもらえる機会ですし、多様なコンテンツに、同時にアクセスできるのは、視聴者の皆さんも楽しみの幅が広がるわけですから。それに国によって、物事の感じ方は異なるものです。世界中の人々が、どんな風に受け止めてくれるのか。自分たちが思いもよらない、新しい感性に気づかせてくれるかもしれません」
ウィ・ハジュン「そうですね。世界中の人たちとコミュニケーションが取れるのは、俳優にとって、とても良い機会ですし、結果的にこれまで以上にユニークなコンテンツが生まれつつあるのも喜ばしいことです」
イム・セミ「ぜひ、世界配信をきっかけに、韓国作品の面白さや、魅力的な俳優の存在を知ってもらえれば。それは、俳優として光栄なことでもあるんです」
「最悪の悪」(全12話)は、ディズニープラス スターで毎週水曜に2話ずつ独占配信され、最終週は3話分が一挙配信される。
「最悪の悪」
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