第1回「Cinema at Sea 沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル」11月23日開催 日本初上映、クリストファー・マコト・ヨギ監督特集
2023年9月27日 14:00
環太平洋地域にフォーカスした新しい国際映画祭、第1回「Cinema at Sea 沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル」が、11月23日から11月29日の7日間、沖縄県・那覇市の会場を中心に開催される。メインプログラムである、特別セレクション「Director in focus」では、日本初上映となるクリストファー・マコト・ヨギ監督の特集が決定した。
「Cinema at Sea」は、優れた映画の発掘と発信を通じて、各国の文化や民族、個々人の相互理解を深め、将来的に沖縄が環太平洋地域において新たな国際文化交流の場となることを目指し始動した映画祭。環太平洋の各国・島々で製作された映画作品を対象にコンペティション形式による優秀作品の選考と上映を行うほか、製作者向けに国際共同制作を促進するプログラムやワークショップなども企画中で、沖縄を拠点に環太平洋地域の映画産業を盛り上げる長期的な施策を構想している。
本映画祭の顔となるメインビジュアルを担当したのは水や光、人と自然の無意識感覚をテーマにアート活動を続ける山田祐基氏。「海の上の交差点」を表現するビジュアルには、太平洋を巡る潮流が沖縄に戻ってくる「環(わ)」が描かれている。
環太平洋地域の島々から注目の監督を取り上げ、当該地域の優秀な映像作家を紹介する「Director in focus」では、沖縄にルーツを持つハワイ・ホノルル生まれのクリストファー・マコト・ヨギ監督を特集。「August at Akiko's」が2018年にロッテルダム国際映画祭でワールドプレミア上映、「I Was a Simple Man」が2021年のサンダンス映画祭でワールドプレミアとして上映され、世界中の映画評論家たちから高い評価を受けるなど、世界で注目を浴びる新鋭監督だ。4作品が日本初上映される。
そして、本映画祭の取り組みの告知と、映画祭への参加を目的とした「MotionGallery」でのクラウドファンディングや「沖縄・環太平洋映画インダストリー」の企画公募を9月27日から開始する。詳細は下記のクラウドファンディング・プラットフォーム「MotionGallery」のサイト(https://motion-gallery.net/projects/Cinema_at_Sea)に掲載される。
メインビジュアルのお話をいただいた時、浮かんだのは「海の上の交差点」という言葉でした。
赤く中央を走るラインが赤道。時計の9時の位置から時計回りに、台湾、沖縄、アイヌ、ネイティブアメリカン、マヤ、アンデス、ニュージーランド、東南アジアと巡り、沖縄に戻りつながる「環(わ)」を描きました。
人が好奇心に動かされ移動し、近くにいる大切な人や、まだ見ぬ人と手を取りあい笑いあえたら目には見えない環が広がっていくのだと思います。
ハワイで生まれ育った沖縄人として、いつか沖縄を訪れて自分の作品を上映することが私の生涯の夢でした。私にとって沖縄を訪れるのは今回が初めてであるだけでなく、多くの作品にとっても日本初上映となります。
沖縄の文化を探求して学び、沖縄の家族や親戚を訪れ、そして環太平洋地域からの他の映画製作者やアーティストに会えることをとても楽しみにしています。スポットライトを当て、共有する機会を提供してくれたCinema at Seaに感謝します。
「第一回Cinema at Sea 沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル」(https://www.cinema-at-sea.com/)11月23日(木・祝)から11月29日(水)の計7日間で開催。那覇市ぶんかテンブス館テンブスホール、桜坂劇場、那覇文化芸術劇場なはーとがメイン会場となる。