日本人特派員が見た“ニュースを超える”戦争の真実「戦場記者」予告&ポスター
2022年10月26日 14:00
テレビ特派員として世界の紛争地を駆け巡ってきた日本人記者・須賀川拓が、“戦場の今”を映し出したドキュメンタリー「戦場記者」の予告編とポスター画像が公開された。
TBSテレビの中東支局長として、中東・ヨーロッパ・アフリカ・アジアなど世界各地のニュースを日本の報道番組に届けてきた須賀川。その一方で、時間の制限ゆえに事実のみを伝えることが多いテレビ報道の枠を超え、「戦争に白黒はない」と、常に反対側からの視線も取り入れ、YouTubeやSNSを駆使してニュースの裏にある真実を発信し続けている。
映画は、2022年3月開催の「TBSドキュメンタリー映画祭」で上映された「戦争の狂気 中東特派員が見たガザ紛争の現実」をベースに、さらなる取材を重ね、パレスチナ、アフガニスタン、ウクライナ、など様々な地域の戦場の実態をレポート。それを世界に伝えるべく奮闘する須賀川自身の物語も盛り込みながら、ドラマチックに描き出す。
予告映像では、ガザ、ウクライナ、アフガニスタンなど、世界の紛争地を須賀川が駆け巡る様子が切り取られている。アフガニスタンでは、偶然出くわしたタリバン最高幹部・ムッタキ外相へ直撃インタビューを敢行。タリバンの市中パトロールへの同行取材を行う。イスラエルでは空襲警報が鳴り、近くにも着弾。息を切らしシェルターへ駆け込む様子を伝えるかと思えば、迎撃ミサイルシステム・アイアンドームの姿を間近で詳細に報告する。須賀川が抜群の行動力と、類まれな分析力で戦場の姿を浮き彫りにしていく過程を垣間見ることができる。
ウクライナでは非人道的な兵器であるクラスター弾が使用されている問題を提起。家族や住む場所を失ったガザ住民の悲痛な心の叫びに寄り添う姿や、貧困が深刻化する中、ドラッグ中毒者が増え続けるアフガニスタンの悲惨な現状を訴える。同じ地球上で起きている事実を日本人の目の前に届けようと奮闘する須賀川の様子が確認できる。
12月16日から角川シネマ有楽町ほか全国順次公開。