永野芽郁、喫煙シーンに自信 タナダ監督「シイノを表現する上で助かった要因」と説明
2022年10月11日 18:00
平庫ワカ氏による漫画を映画化した「マイ・ブロークン・マリコ」(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が10月10日、都内で行われ、主演の永野芽郁、タナダユキ監督が登壇。公開後だからこそ語れる撮影秘話を明かした。
鬱屈した日々を送るOL・シイノトモヨ(永野)は、テレビのニュースで親友・イカガワマリコ(奈緒)が亡くなったことを知る。学生時代から父親に虐待を受けていたマリコのために何かできることはないか考えたシイノは、マリコの魂を救うために、その遺骨を奪うことを決心する。
公開から早くも1週間が過ぎ、永野は「自分たちの想像以上にたくさんの方に届いていると実感することが多いです。お母さんは3回劇場で観てくれていますし、普段報告の来ない小学校時代の友達からもチケットの写真とともに連絡が来て『泣いた!』と言ってくれることが多かったです」と周囲の反響を語り、タナダ監督も「今までにないくらいの反響が届いていて嬉しいです」と喜ぶ。
シイノの喫煙場面も注目されており、永野は「タバコを吸っているところかっこよかったでしょ? かっこよくない!?と自分でも思った」と自信をのぞかせ、タナダ監督も「本物のタバコを吸っていたわけではないけれど、かっこよかった。タバコを吸う姿がさまになっていたのは、シイノを表現する上で助かった要因」と永野の喫煙シーンを見どころに挙げる。
劇中ではラーメン、牛丼、お弁当などをシイノががっつくように食べる場面も印象深く描かれており、永野は「意識したのは上品に食べないこと。牛丼は掻っ込むけれど、自分の感情も含めて飲み込んでいくような気がした。全部を飲み込んで前進。そんなことを自分の中で意識しました」と舞台裏を回想する。タナダ監督が「ラーメンは本当に熱々なのに、結構な量を箸で掴んでそのまま食べていた」と驚くと、永野は「あのラーメンは本当に美味しかった。私、猫舌じゃないです。なんでもいけちゃう!」と楽しげに話した。
シイノがマリコを思って涙するシーンもあり、永野は「泣く場面は全体的にきれいに泣こうとは思わずに、計算せずに感情だけでグシャグシャになるまで泣くことを意識。今回は全部を解放。鼻水もよだれも何もかも出す。それがこの映画にとっていいことだとわかっていたので、思ったままに全部をさらけ出して楽しかったです」と振り返っていた。