井ノ原快彦「連続ドラマW シャイロックの子供たち」に主演! 池井戸潤作品に初参加
2022年5月23日 06:00
原作は、池井戸氏が「ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊」と明言し、作家人生の転機として位置付けてきた作品。タイトルの「シャイロック」とは、シェイクスピアの戯曲「ヴェニスの商人」に登場する、強欲な金貸しのこと。本作は、銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮らすことの幸福と困難さを鮮烈に描いた群像劇となっている。

WOWOWでは、池井戸作品がまだ連続ドラマ化されていなかった2009年に「連続ドラマW 空飛ぶタイヤ」を制作し、その年のドラマ賞を席巻。それ以来、「連続ドラマW 下町ロケット」「連続ドラマW 株価暴落」「連続ドラマW アキラとあきら」「連続ドラマW 鉄の骨」など、池井戸氏原作作品を世に送り出してきた。「連続ドラマW シャイロックの子供たち」は鈴木浩介が監督、前川洋一が脚本を担当。「連続ドラマW アキラとあきら」「連続ドラマW 鉄の骨」に続いて、再び池井戸作品でのタッグが実現した。
井ノ原は、池井戸潤作品への出演および、WOWOWの「連続ドラマW」への出演が初となる。役どころは、出世コースを外れるが部下からの信頼が厚い銀行員・西木雅博。ある日、東京第一銀行長原支店内で100万円の現金紛失事件が発生。西木は自らの部下である女性行員が疑われると、真犯人を密かに追い始める。しかし、事件を追っていたはずの西木が突然、失踪する。現金紛失事件と西木の失踪。2つの謎と長原支店の行員たちの物語が交錯していく。
以前から池井戸潤作品に興味を抱いていたという井ノ原は「池井戸さんの作品に主演することの重みを感じております。そして、西木という男が作品の中でどう輝いていくのか、今からワクワクしています」と意気込みを語る。一方、原作者の池井戸氏は「『シャイロックの子供たち』は、私の作品中、もっとも映像化が難しいだろう一冊です」と語りつつ、「主演の井ノ原快彦さんが難役である西木をどう演じるのか、いまから楽しみでなりません」と期待を寄せている。
「連続ドラマW シャイロックの子供たち」は、WOWOWで10月より放送・配信スタート。井ノ原、池井戸氏、プロデューサーの青木泰憲氏のコメント全文は以下の通り。
この度「連続ドラマW シャイロックの子供たち」に主演させていただくことになりました。西木雅博役の井ノ原快彦です。以前から、池井戸潤さんの作品に興味を抱いておりましたので、非常にテンションが上がっております。また、池井戸さんの作品に主演することの重みを感じております。そして、西木という男が作品の中でどう輝いていくのか、今からワクワクしています。銀行が舞台のお話です。人間の欲、愛憎渦巻く中、西木という男がどう立ち回っていくのか。僕は脚本を読んだ時、とにかく読む手が止まりませんでした。脚本を読んで、すぐにもう一度読んで、次に声に出して最終回まであっという間にやり終えてしまったくらいとにかくのめり込みました。
いろいろ大変な世の中ではありますが、エンターテイメントとして素晴らしい作品です。そして、僕が演じる西木という役は緊張感の中にも、ふわっとしたあたたかさのある人だと思います。安心して「シャイロックの子供たち」の沼にハマってください。
どうぞご期待ください!
『シャイロックの子供たち』は、私の作品中、もっとも映像化が難しいだろう一冊です。
果たしてこの事件の真相とはいかなるものなのか? 挑む謎は同じでも、その真相は手がける映像クリエイターが自らの手で解き明
かすしかない――そんな小説です。果たしてWOWOWのこのドラマでは、どんな真相を用意されているのでしょう。
主演の井ノ原快彦さんが難役である西木をどう演じるのか、いまから楽しみでなりません。
『シャイロックの子供たち』は、以前から映像化したいと考えていた小説です。
池井戸さんの小説は『空飛ぶタイヤ』、『アキラとあきら』など、これまでに5作品を連続ドラマ化してきましたが、そのどの小説よりも『シャイロックの子供たち』の映像化は難しく、なかなか進まずにおりました。
今回ようやく突破口がみえて連続ドラマ化させて頂くこととなり、早く皆様にお届けしたいという気持ちで胸が高鳴っています。
これまで映像化した5作品よりも、ミステリー色が強い作品になると思います。
果たしてどのような結末を迎えるのか、最後までお楽しみください
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