アドリブシーンは沢口靖子&若村麻由美の信頼の証 「科捜研の女 劇場版」撮影秘話
2021年9月1日 09:00

人気ドラマシリーズを初めて映画化した「科捜研の女 劇場版」。主人公の榊マリコ(榊は木偏に神)を20年以上演じてきた沢口靖子がマリコの魅力を語ったほか、若村麻由美との共演シーンの裏側が明らかになった。
劇場版では、これまで数々の難事件を解明してきた科捜研の面々が、京都、ロンドン、トロントなど世界同時に発生する科学者不審死事件に挑む。
「キャラクター=俳優」という鮮烈なイメージを与える名ドラマはいくつかあるが、「科捜研の女」においても、この20年の間に沢口靖子=榊マリコという図式を築き上げてきた。真面目かつストイックで仕事に対する集中力が高い沢口はマリコそのものだという声は、スタッフやキャストからも次々と聞こえてくる。

沢口は、マリコが長年愛される理由として「いつも前向きなところと、諦めない姿勢」を挙げており、そんなキャラクターの“芯”となる部分を大切にしつつも、「皆さんに成長させてもらった」と、常に進化する姿を見せてきた。そして、劇場版では「長年のファンの方々に喜んでいただける」驚愕の出来事とともに、「(マリコが)その時々で見せる表情の変化」に注目してほしいと語る。
出演者や製作チームへについて、沢口は「皆前向きで協力的。脚本+α現場で面白いものを作りたいという思いであふれている」と明かす。その中でも「快く相談に乗ってくれる」と、土門を演じる内藤剛志や、解剖医の風丘教授を演じる若村への信頼は厚い。
本作の序盤、風丘は勤務先の部屋の窓から転落事件の瞬間を目撃してしまい、事件現場にマリコ、土門、風丘が集合する。物語が大きく動き出す大切なシーンでは、撮影前に3人が集まり細かく意見を出し合っていたそうで、兼崎涼介監督は「改めてチームワークの良さを感じました」と振り返る。そんなやりとりを経て出来上がったシーンでは、マリコが転落者を窓から目撃した風丘に事情を聞く際、彼女の肩に優しく手を置く、という台本にないアドリブを加えた。

プロデューサーの中尾亜由子は「風丘先生は転落を目撃してしまったことで、少なからず動揺している。いつも明るい風丘先生が“動揺している”というのも新鮮でしたし、若村さんの芝居の引き出しの多さを感じました。ただそんな場面で、マリコが風丘先生の肩にそっと手を置いたんです。沢口さんは『これから遺体の検視を始めるけれど、“風丘先生のことを心にかけている”ということを表現したい』ということをおっしゃっていました。それぞれキャストのなかで役が生きているからこそ、豊かな表現が成立するんだなということを実感しました」とアドリブへ至った経緯を明かした。
さらに、先日行われた完成報告会見で、マリコと風丘の関係性について問われた若村は「風丘早月はマリコを尊敬し、信頼している。これに尽きると思います」と表現し、ここでもマリコを演じる沢口との強い絆を垣間見せた。
「科捜研の女 劇場版」は、9月3日に公開。
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