色鮮やかな世界に一着のドレスができるまで 「テーラー 人生の仕立て屋」スクラップブック公開
2021年9月1日 14:00
移動式のスーツの仕立屋を営む主人公が、初めてのウェディングドレス作りに奮闘する姿を描く「テーラー 人生の仕立て屋」から、本作に登場するドレスや紳士服のスクラップブックが披露された。
本作は、長年紳士服を仕立ててきたものの、廃業の危機に直面した主人公ニコスが、生まれて初めてオーダーメイドのウェディングドレスに挑戦するさまを描く。ギリシャ最大の映画祭「テッサロニキ国際映画祭」で3冠に輝いた。
スクラップブックには、劇中に登場するウェディングドレスや、ニコスと父親の紳士服、ニコスの隣に住むお洒落なオルガの衣装の制作過程などを収めている。ニコスと父のスーツと、登場するドレスはすべて本作のためだけに作られたもの。ドレスや洋服一つにしても、バラエティ豊かな多くの生地の中から選んだことが見て取れる。
すべての衣装デザインを手掛けたのは、広告や映画など多方面で活躍するベルギー出身デザイナーのジュリー・ルブラン。ソニア・リザ・ケンターマン監督とルブランは、本作のドレス作りのためにアレキサンダー・マックイーンや三宅一生のドレスを参考にして、彼らのような芸術性の高いドレスからインスピレーションを受けたのだという。
「テーラー 人生の仕立て屋」は、9月3日から東京・新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほか全国公開。