父の死で初めてお互いを知った三姉妹が、父秘伝の火鍋スープを再現する「花椒の味」11月5日公開
2021年7月16日 06:00

父親の死によって互いの存在を初めて知った三姉妹の姿を描く「花椒(ホアジャオ)の味」が、11月5日から公開されることが決定。あわせて、メインビジュアルも披露された。
香港、台北、重慶で育ち、父の死をきっかけに、初めて出会った三姉妹。父の火鍋店を継ぎ、秘伝のスープを再現する過程を通して、彼女たちは家族の温かさを知り、自分自身と向き合うことになる。「恋の紫煙」の脚本で知られるヘイワード・マックが監督、香港電影金像奨を6度受賞し、2020年・ベネチア国際映画祭で生涯功労賞の金獅子賞を受賞したアン・ホイがプロデュースを担当。第39回香港電影金像奨では11部門にノミネートし、最優秀美術指導受賞(チャン・シウホン)。 第26回香港電影評論学会大奨最優秀女優賞(サミー・チェン)にノミネートを果たした。
疎遠になっていた父が、突然店で倒れた。ユーシュー(サミー・チェン)は、会社から病院に駆けつけるが、もう亡くなった後で話すこともできなかった。久しぶりに店に来て、渡された父の携帯から、自分の名前に似た知らない名前を見つける。葬儀の日、台北からプロのビリヤード選手でボーイッシュな次女ルージー(メーガン・ライ)、重慶からオレンジの髪色で表情豊かな三女ルーグオ(リ・シャオフェン)が現れ、初めて3人の異母姉妹が顔を合わせた。
香港島大坑(タイハン)にある、父が経営していた火鍋店「一家火鍋」の賃貸契約はまだ残っており、解約すれば違約金も発生する。父の店を継ぐことを決心するユーシュー。しかし、誰もレシピを知らないため、常連客の望む“父の麻辣鍋”のスープが作れない。客足は少しずつ遠のく。ルージー、ルーグオも駆けつけ、三姉妹は、なんとか父秘伝の味を再現しようと奮闘する。
メインビジュアルは、父亡き後、三姉妹が揃って火鍋店を訪れ、店の表で写真を撮るシーンのスチールを使用。長女ユーシューは、真面目な性格を表す眼鏡と髪型、地味な服装。次女ルージーは、ビリヤードのプロ選手で、ボーイッシュな黒を基調にしたシンプルな服装。ネットショップのオーナーの三女ルーグオは、おしゃれな服装となっている。舞台となる香港島・大坑(タイハン)は、ファイヤードラゴンダンス(舞火龍)というお祭りが有名な場所。店のドアの隣には小さなドラゴンが飾られているなど、細部も魅力的な写真となっている。
「花椒(ホアジャオ)の味」には、リッチー・レン、アンディ・ラウ、リウ・ルイチー、ウー・イエンシュー、ケニー・ビーも出演。11月5日から東京・新宿武蔵野館ほか全国順次公開。
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