歴史書に残すべき大事な物語――キーラ・ナイトレイが語る「オフィシャル・シークレット」
2020年8月24日 16:00
[映画.com ニュース] イラク戦争開戦前に英米政府の不正行為を全世界にリークした女性を描いた「オフィシャル・シークレット」に主演するキーラ・ナイトレイのインタビュー映像が披露された。
2003年、イラク戦争開戦に向け、米国と共同歩調を取る英国の諜報機関GCHQ(政府通信本部)に勤務するキャサリン・ガン(ナイトレイ)は、米国の諜報機関NSA(国家安全保障局)から、あるメールを受け取る。イラクを攻撃するための違法な工作活動を促すそのメールに彼女は強い憤りを感じ、メールをマスコミにリークする。後に世界中で“キャサリン・ガン事件”として大きな政治問題となった実話を、それぞれの当事者の立場から描く。
難役に挑んだナイトレイは「この物語が大切だから出演を決めた。歴史書に残すべき大事な物語だと思う」と並々ならぬ思いを語り、「2つの見方があるからこの物語は面白い。アメリカとイギリスの政府の不正を暴露し、多くの命を救った彼女は正しいという考え。その一方で諜報機関の職員である彼女は機密情報を守るべきだったと考える人もいると思う」と、観客の意見を想像する。
キャサリンの力になる弁護士ベン・エマーソンを演じたレイフ・ファインズについては「とても重要な人物だけど、何度も登場するわけではない。レイフのような人が演じることで、エマーソンがどれだけ重要かわかる」と信頼を寄せていることを明かした。
「オフィシャル・シークレット」は8月28日から全国公開。
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