TOHOシネマズ池袋、サウンド・シアターを日本で初めて劇場に導入!轟音上映を体験
2020年6月17日 20:02

[映画.com ニュース] シネコン大手のTOHOシネマズは、新館となるTOHOシネマズ池袋を東京・豊島区の大型複合施設「Hareza(ハレザ)池袋」内に、7月3日にグランドオープンする。同館では、サウンド・シアターを日本で初めて劇場に導入。轟音(ごうおん)を全身で浴びるかのような体感型シアターを、映画.comが潜入取材してきた。
豊島区庁舎及び豊島公会堂跡地を対象とした再開発地域と、豊島区が建設する新区民センターと中池袋公園を指す「Hareza(ハレザ)池袋」は、ミュージカルや伝統芸能を公演するホール、アニメやサブカルチャーを楽しめる空間など、個性の異なる8つの劇場施設を備える。劇場施設のひとつを担う同館は「Hareza池袋」内のオフィス棟2~6階に出店しており、全10スクリーンで座席数は1735席(車いすスペース20席を含む)。

同社が映画館として初めて取り入れたのが、2番スクリーン(143席)に導入したアイソバリック方式のサブウーハーだ。縦106センチ、横140センチのウーハーがスクリーン直下の両脇に2台配置。スピーカーユニットを向かい合わせで駆動させることで、通常のサブウーハーの1.5倍から2倍の力を発揮するという。デモンストレーションとして洋画大作の爆破シーンが上映されたが、スピーカーそのものが振動していることを目視できるほどの衝撃で、インパクトは強烈だった。

また、メインスクリーンとなる6番シアター(315席)と10番シアター(315席)は、TOHOシネマズ日比谷で高評価を得た独自規格のプレミアムシアターになっている。なかでも、10番シアターでは立体音響システム「Dolby Atmos」を日本で初めてカスタムスピーカーで導入。スピーカーごとに自在に音を配置、移動できるというストロングポイントがあるため、映画作品にとどまらずライブ、コンサート、舞台といったODS作品を上映する際、これまでに経験したことのない臨場感を体感することができる。同館関係者は「音の素晴らしさに徹底的にこだわった映画館を作ることができた」と胸を張る。

昨年末までTOHOシネマズ六本木ヒルズで支配人を務めていたという同館の古澤友広氏は、「7月3日にオープンしましたらお客様に笑顔でお越し頂けるような劇場にするべく、スタッフ一同研修を進めております」と表情を引き締める。同館の開業により、池袋駅東口はグランドシネマサンシャイン、池袋HUMAXシネマズと徒歩圏内にシネコンがひしめく群雄割拠の様相を呈してくるが、同社の平松義斗氏は「佐々木興業さんが素晴らしい劇場(グランドシネマサンシャイン)を作られたので、負けないように頑張っていきたい。池袋全体を盛り上げられたら」と意欲を語った。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休業要請を緩和する東京都のロードマップが「ステップ2」に移行したことを受け、都内の映画館は6月1日から続々と営業を再開。同社でも、全国興行生活衛生王業組合連合会(全興連)が定める「映画館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」を踏まえた感染予防措置を発表し、安全に映画を鑑賞できる環境作りに邁進している。

同社の他劇場と同様にAI検温システムを設置するが、抗菌システムの導入についても検討中だという。前述の平松氏は、「弊社ではコロナウイルスに関するアンケートをずっと取っており、お客様が不安に思っていることを吸い上げようとしています。このニーズが高まっていけば、具体的な検討に入っていけると考えています」と明かしている。
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