神父による児童への性的虐待事件を描く ベルリン銀熊賞のフランソワ・オゾン最新作7月公開
2020年4月30日 17:00

[映画.com ニュース]第69回ベルリン国際映画祭で、銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した、フランソワ・オゾン監督の最新作「Grace a Dieu」が、邦題「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」として7月に公開される。
フランスで現在も裁判が進行中の「プレナ神父事件」が題材。一人の告発者から端を発した児童への性的虐待事件は、結果的に80人以上もの被害者が名乗りをあげ、プレナ神父が教区を変えながら長年にわたって信者家庭の少年たちに性的暴力を働いていたという驚くべき事実が白日の下にさらされた。
映画は、何十年経ってもなお、虐待のトラウマに苦しむ男たちが告発するまでの葛藤と、社会や家族との軋轢など告発したことによる代償、それでも告発によって生まれた希望を描き出す。
妻と子供たちと共にリヨンに住むアレクサンドルは、幼少期に自分を性的虐待したプレナ神父が、いまだ子供たちに聖書を教えていることを知り、家族を守るため過去の出来事の告発を決意する。最初は関りを拒んでいたフランソワ、長年一人で傷を抱えてきたエマニュエルら、同じく被害にあった男たちの輪が徐々に広がっていく。しかし、教会側はプレナの罪を認めつつも、責任は巧みにかわそうとする。アレクサンドルたちは信仰と告発の狭間で葛藤する。
「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」は、7月、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
【第82回ベネチア国際映画祭】社会派作品が目立つコンペティション ホアキン・フェニックスが夫婦で製作参加の「The Voice of Hind Rajab」が高評価
2025年9月6日 09:40
映画.com注目特集をチェック
ナイトフラワー
【衝撃の感動作】昼、母親。夜、ドラッグの売人――大切な人のためならどこまでも頑張れる。
提供:松竹
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー