ペドロ・アルモドバル、ロックダウン中の生活がリビドーに与える影響について考察
2020年4月23日 21:00

[映画.com ニュース] 新型コロナウイルスの対策として全土でロックダウンが実施されているスペイン。ペドロ・アルモドバル監督が、オンラインメディアEl Diarioに寄稿している最新のエッセイで、ロックダウン中の生活がリビドーに及ぼす影響を考察していると仏Premiereが紹介している。
ロックダウンが始まってからの、日常生活や思考をつづっているアルモドバル監督。禁欲状態に陥った身近な人々の苦悩、そして自分のプライベートな状況を語っている。監督はニュース記事を読むことに没頭しており、他者との性的関係の制限に関する記事をきっかけに、友人たちに電話で変化を尋ねたそう。「一般的には、パンデミックと孤立は、私が電話した人たちの大多数のエロティックな欲求を減少させてしまった。私の場合、ロックダウンが始まってから性欲に見放されてしまいました。悲しみや不安が関係しているのでしょう」と明かす。
また、風俗業が窮地に陥り、娼婦が大幅にサービス料をディスカウントして客と一緒に隔離生活を送るという話題を上げ「この記事を読んで、この話は脚本のネタになりそうだと思った」「これは、依頼者の肉欲が満たされることを意味するのではなく、娼婦と24時間一緒に生活し、結婚生活に近い状況で、お互いに話をし、共有し、幼少期のことや家族のことを話し、肉体的にも道徳的にも自分をさらけ出し、お互いを発見しながら生活することを意味しています。非常に豊かな状況が浮かび上がってきます」と記している。
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